農業が一番初めに大被害を受ける地球温暖化

 地球温暖化は決して明るい話題ではない。不安な暗い気持ちにさせる。しかし、もう避けては通れないのである。避けることのできない不安とわかっているなら積極的な取組みをした方が不安解消になる。人間がパニックになる時は想定外の事が急に起った時である。パニックになると被害はさらに拡大する。パニックにならない為には適当な準備をして備えるだけでは対策にならない。

 毎日やっている農作業を根本的に見直すことが必要である。そして温暖化対策が結果として収量アップ、品質アップ、病害対策になるようであれば最高の対策と言えるのである。




 地球温暖化の速度とすさまじい。猛威は想像をはるかに超えている。とにかく情報としてどんな内容になっているのか、知っておくだけでも必要になってきたのである。




 今回は中国の話をしましょう。春になると出てくる黄砂は中国でどうなっているのでしょうか。なんと2006年だけでも13回も大型の砂嵐が吹き荒れている。北京や中国の北部では視界が遮られるまでひどくなっている。北京だけでも砂嵐のたびに33万6000トンの黄砂が降り注ぐというのである。もちろん農業被害は甚大で大気汚染による健康被害も深刻化しているというのである。




 この砂嵐はチベット高原に端を発している。そのチベットは永久凍土が溶け始め地盤がゆるんでいると言われている。しかもチベットを源流とする水資源が年々不足して深刻化しているというのである。チベットを源流にしている川は揚子江、インダス、ガンジス、メコン、黄河とアジアを潤す主要な河川のほとんどと言っていいのである。




 水不足は中国だけでも400を超える主要都市で発生していると言われている。すでに国境を越えた水不足紛争は深刻になり、弱小国のカンボジアやブータンでは一日10?以下の水しか使えない状況なのである。




 水不足は世界的な状況になっている。北半球のカナダ、アメリカ、北欧でも深刻なのである。その結果、世界的に疫病が猛威をふるい始めている。二〇八〇年に起こると想定されていたことが、すでに74年も早い2006年に起ってしまったというのである。なんという速度か。




 マラリア、テング熱、西ナイルの熱帯特有の感染病が北米で発生し800人が死亡したというのである。これは次回にふれるが高温多湿の状態が続くと病害虫が異常発生するのである。




 砂嵐、水不足、病害虫、すべて農業に大きく関係している。黄砂の被害は日本でも日本海側の一部で報告されている。決して他人事ではないのである。地球温暖化で一番、早く被害を受けるのは農業である事を忘れないでほしい。農業の被害状況を見て対策が立てられるのである。悲しき実験者にならない為に対策は必要だとは思いませんか。





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