健康にもよくて、味のいい作物を栽培する方法

健康にもよくて、味のいい作物を栽培する方法

稲はなぜカメ虫にやられるのか

 稲の大敵はカメ虫である。なぜカメ虫にやられるのか理解している人はほとんどいない。だから毎年、農薬を大量にバラまく事になる。理由は簡単なのだ。昭和 36年に伊勢湾台風が発生した。大被害だった。死者も多数出た。稲も全滅した。今なら輸入すれば済むが、お金もない。この暗から稲の品種改良が始まった。

 台風が来ても倒れない稲があった。「日本晴れ」という品種である。現在のコシヒカリは、すべてこの日本晴れを基本にしている。台風が果ても倒れないという事は、肥料をやりすぎても米は取れるという事である。その時から、肥料をやったら、やっただけ取れるという事になってしまった。しかも、水田の場合、投入した80%のチッソ分が有効活用される。これは打ち出の小槌と喜んだのも当然である。40年後半から作れば売れた時代があった。チッソ分をドンドン入れて大収穫をあげた。同時にカメ虫も大発生である。昧質も落ちる。アンモニア態チッソの量が多すぎたのである。80%のチッソ分が有効利用されるのだから当然である。

 カメ虫にやられない稲作農家はどうしているか。消費者に直売して昧を大切にしている生産者である。肥料はあまり入れない。必要以上の肥料が入っていないから、チッソ分も少ない。カメ虫も寄ってこない。おいしくて、健康にいい米が取れる。

 これに気がつかない生産者は、ずっと病害虫にやられやすい、安い米を平気で作っているという事になる。

 カメ虫にやられない、もう一つの方法がある。稲の茎を太くするのである。稲の茎は珪酸分、つまりガラス質で出来ている。これが太いと倒れないし、虫も寄らない。どうすれば太くなるのか。稲を刈り取った後の稲ワラを水田に戻してやればいいのである。珪酸分が土壌で分解され、根が吸い上げる。太い茎の害虫に強い稲ができる。これは根の周囲の根園に微生物がたくさんいる事の証明でもある。うぶ毛が多く出て、しつかりした稲ができる。

 水由の土壌改良は3年あれば見違えるように改善される。生物の安定性がよく、生き物の好循環が手助けしてくれるのである。つまり、3年たったら、カメ虫なんて全然心配ないという事である。

 話を苗の色の話に変えると、最近は色のうすい黄色っぽい苗は見かけなくなった。みんな青々としている。これが大きな間違いなのである。
 昭和36年以前は、肥料を少しずつやって植えていた時で、ほとんど黄色っぽかった。しかし、近くで見ると色はしっかりついているのである。逆に青々とした色は、近くで見ると色が薄い。この時すでにカメ虫にやられる確かどうかの判断はつくのである。

 色が淡いと元気がないのではなく、正常な状態なのである。ブンケツを繰り返して青みを増していく。これが健康な稲なのである。

 いい米を作るには、水の縦浸透も重要な要素である。順に酸素が供給される微生物の力が働くからである

 稲作は生殖成長が年に一回だけである。だから病害虫はコントロールしやすい。しかし、野菜は違う。何回も生殖成長がある。これは、病害虫に最初からやられやすいという事である。カメ虫ごときにオドオドしていたのでは、野菜の病害虫を追放するなんて、夢のまた夢と言わなくてはならない。しかし、野菜のチッソ分は投入量の30%しか有効活用されない。何回も追肥が必要になる。その毎に病害の心配が出るという事である。野菜にはスキがある。

 話は横道にそれるが、日本で一番いい肥料がどこにあるか知っていいますか。栗東と美浦である。日本中央競馬」RAの馬が飼育されている所である。この競走馬は人間よりもはるかに旨いものを食べている。一日の食費50万円なんてザラなのである。うらやましい限りである。ここにある肥料は設備も凄いが、質も桁違いである。甘酸っぱいソースを作っているような香りである。ソースを作る。人参やトマトが大量に入っているのだから当然である。この肥料で作物を生産したら、そりや、うめえ〜に決まっている。残念ながらなかなか手に入らない。

 野菜の病害虫の予防は肥料成分だけでコントロールできない。水が重要なカギになる。生殖成長のために水を欠く事はできないからである。しかも、稲と遣い、硝酸態のチッソである。亜硝酸に変化しやすい。亜硝酸になったら、もう毒物である。フロンガス以上に地球のオゾン層を破壊する。

 しかも、害虫は卵から成虫になるまでの適当な環境がどこにでもある。野菜の堀合、米と違い、害虫予防する事は極めてむずかしいと言えるのである。

 害虫対策を立てるには、闇雲にやってはいけない。害虫の生態をよく知る事も主要なカギなのである。しかも、ほ場の状態とあわせて生態を知る。自然に対策は出てくる。
 害虫にやられやすい時期はいつか、どういう対策を立てればいいか、それもよくわかるようになる。

 稲も野菜も作ればいいという時代ではなくなった。健康によくて、旨いものが求められている。そういう作物を作るには、作り方というのがある。玄米アミノ酸は微生物資材だから大きな効果が期待できる。こういう資材を上手に活用しながら、ほ場の改善をやってほしいと思う。





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