土はいったいどのようにしてできるのか

土はいったいどのようにしてできるのか

 前回は土の正体について学習した。岩石からどのようにして土は作られていくのか。この過程を知る事によって、土の性質を知ることができる。土の性質がわかるようになると、肥料のやり方がわかってくる。土の性質に応じて肥料を与えると、±壌病害は少なくなり、効率のいい栽培ができるようになる。今回は「土がもっているカ」の話である。土はどういうカを持っているのか。そのカをどう利用すればよいのか。これを知る事によって、いままでの施肥がどう違っていたのかよくわかるようになる。

 岩石の風化作用は大きく3つある。(1)温度変化による物理的風化。つまり夏の熱さであり、冬の寒さによって毎日0.1mm位岩石が動く。(2)化学的風化作用。岩石に含まれる雨水に太陽光線や風が作用して変化おこす。(3)生物的風化、科学的風化で発生した微生物が岩石を風化させる動きの事である。

 生物的風化はさらに大きく二つに分けられる。(1)原生動物にある風化。(2)植物の根による風化。(3)の植物の根による風化が非常に重要なのである。根の周囲を根圏という。根圏には、たくさんの微生物が生息するようになる。なにもない土の数十億と考えられる。根から排泄される栄養分を求めて、微生物が集まってくるわけである。この微生物さらに栄養分を作り出していく。親指一本分くらいの根圏の周囲は大変に栄養が豊富という事になる。しかしこの栄養分は測定不能である。何が不足していて、何が満たされているのか、判定不能である。これをどう判断するのか、生産者の大きな仕事であり、重要なポイントになる。土がもっている潜在的なもの凄いパワーをいかせるかどうかの分岐点だからである。例えば化学肥料やロータリー耕というのは土の潜在能力まったく無視している。ロータリー耕というのは浅く耕している。根圏にいる微生物に酸素を供給しない。微生物は死んでしまう。化学肥料も同じである。せっかく微生物が栄養分を作り出しているのに直接、根に栄養分を与えてしまう。微生物の生大系を大きく破壊してしまう事になる。

土は風化し続ける消耗品

 岩石の風化作用というのは「土」の状態にまで変化してもさらに風化を続けていく。畑や稲田はいつまでも同状態ではないという事である。これは主に酸素と水によって、さらに化学的風化が進むでいくわけである。土を深く掘れというのはここに大きな理由がある。土は風化し続ける消耗品だから、深く掘る事によって新しいエネルギーが得られるのである。土の中で使っていない所を使えという事である。このように話をしても生産者には具体的でないかもしれない。具体的な話をしよう。例えば砂地、砂地はやせた土地である。この砂地でなぜ野菜の栽培ができるのか、砂地は岩石分が多いから、風化が進めば栄養分がたくさん出てくるという事である。風化を上手に進行させれば肥料分は少なくてすむという事になる。それならば赤土はどうか、赤土は鉄が溶出している土である。鉄は一番最後に出る。これは風化が終わった土である。そうすると肥料はたくさん必要だという事になる。肥料入れてもすぐに使いきってしまうので、また肥料を入れなくてはならない。つまり岩石が風化して土になっていく状態で肥料を入れる量がまったく違うのである。畑や稲田の土がどういう風化状態にあるかを知らなければ肥料を投入する量はわからないのである。

土のパワーは風化作用から生まれる

 土の風化の状態によってつきあい方が違うのである。土は風化する事によってパワーを生み出すのである。これは慣行農法をやっていてはまったくわからない世界である。慣行農法の一番の問題は土の状態を無視してたくさん肥料を入れる。栄養分はもういらないところに肥料を入れたら畑の糖尿病になる。当然といえば、当然だけれど基本が違っているのである。基本が違っていたら、どんなに努カしてもいい結果は出てこない。土壌病害、連作障害、作物がとれないの悪循環になってしまう。そこから抜け出すにはむずかしい事はない。基本に戻るだけでいいのである。土の風化がパワーを生み出すわけだから、これを活用すればいいだけなのである。それが具体的にどうしていいかわからないと言われるかもしれない。

 そこで玄米アミノ酸の話をしよう。土壌学では昔から土の持っている高い潜在能カという事が言われていた。しかし、これを現実に証明できる資材というものがなかった。それで農業は非常にむずかしいものにどんどんなってしまった。現在では学問と現場がまったく相反する状態になっている。玄米アミノ酸がなぜこんなにも短期間にすばらしい結果が出てくるのか。最初は不思議で仕方がなかった。しかし、岩石から土への風化、さらに土の風化を考えていく中で納得する事ができた。土の潜在能カをひき出す事ができる貴重な資材なのである。化学的風化と生物的風化を同時に促進させる働きがある。化学的風化は醗酵という玄米アミノ酸に含まれる働きである。また生物的変化はアミノ酸の働きによると思う。玄米アミノ酸の働きは自然の風化作用と同じような働きをしてくれる。自然の風化作用をどう活用すればいいかと悩む必要はない。玄米アミノ酸を上手に活用すればいいのである。玄米アミノ酸以外にもこのような働きをする資材はあると思う。これらを活用する事によって、土壌管理はやりやすくなると思う。

 今回の話をまとめてみよう。土のパワーは風化作用から生まれる。植物の根圏は風化作用が激しい。酸素と水を与える事に栄養分が作り出される。風化の状態で投入する肥料の量は決まる。風化を促進させるには玄米アミノ酸という資材が大きな働きをする。慣行農法は」ういう基本を無視している所に大きな問題がある。いい話を聞いたでは終わらないでほしい。少ない面積でいいから、いろいろな状態の土を試して栽培してほしい。そうすると土とのつきあい方がわかってくる。それが豊かさの始まりである。





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