土って何だろう?
土って何だろう?
植物、これを農業では作物と呼ぶことになりますが、この生き物の最大の特徴は、それが生きている場所から自分では動けないことでしよう。私達を含め動物は自分の能力で様々にその生きる場所を変えることができます。一定の場所から動けない作物が、根を張り体を地面に固定して、そこの限られた環境で生きるために、その場所の土は実にかけがえのないものです。
作物を育成途中で引き抜いてみるとよくわかりますが、少しの量の土に全てを依存していることが良く解ります。そして農業に関わる人達も皆、口をそろえて「土は大切だ」とか「土づくりが作物を育てる基本だ」とか言われます。つまり、太陽も水も空気も大事な要素だけれど、最も大事なものは土壌なんだと、長い経験を積んだ農家は主張します。
土って何だろう?
しかし、ここでちょっと冷静に考え直してみたいのですが、土という大変身近にある、極めてありふれた物質でありますが、これがいったいどういう物かということになると、以外に私達はそれを知っていないことに気づきます。この「土つてなんだろう」という問は、
何も難しい事を聞いているのではなく、私達の身の廻りにあるありふれた自然物、例えば水とか、空気とかについて持っている程度の知識です。
つまり、水はH2O 空気はチッソが約8割ぐらいで、酸素が2割弱で、あと何かが少し含まれている…
こんな程度に、土について周囲の人に問いかけてみると、以外に誰も簡単にも、複雑にも答えられないんだ、ということが分かります。農業には土が大切だ、と様々な場所で呼びかけれているのにもかかわらずです。簡単にでも、土とは何なのかを知っておくこは、必要なことなのです。
さて、この土の知識を得るには土壌学という分野がありますが、実にちんぷんかんぷんな話の連続です。この土壌学なるものは、農業を科学する分野の中でも嫌われものの一つです。そして、専門に取り組む人の少ないジャンルでもあります。
ドイツで生まれた土壌学
今回はこの土壌学がいつ、どこで生まれたのかという話から始めてみます。これは中世ヨーロッパ、特にドイツにおいて畑への税金を公平にするために、それぞれの畑の生産力を評価する手段、つまりよくとれる畑には高い税、あまりとれない畑には低い税というようにするため、その原因になる土を調べる必要が生じ土壌学が発祥しました。当時のドイツは化学が進んでいたので、土の性質や、その土の状態を科学的に解明しました。
このドイツの土壌学は明治時代、日本に導入されましたが、今の日本農業への影響は大変に大きく、土を分析するというと、科学的分析を指すのではと皆が思ってしまうぐらいに化学に片寄ったものでもあります。
これは農業で土を考える上では、大きな障害となります。つまり、土の耕し方であるとか、水の与え方とか、土の微生物に気を使うとかということには、あまり思考がいかなくなってしまうからです。この事が我が国の農業指導者の中にほど、根強くあるんだということを心得ておく必要があり、さらには現場での困りごとに対して極めて対処療法的な事柄を伝えていく体系にあるので、その結果として、農家自身も自らの発想でやり方を見つけ出すとか、その場の変化に対応するとかの訓練が出来なくなっています。
次回からは、土の基本的な仕組みについて説明をしていきます。
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メールありがとうございます
生徒さんがぼかしの作り方や使い方を覚えたら、
すばらしい技術になりますね。楽しみです。