肥料過多こそが生産者を苦しめている元凶である!

農業 電話やFaxの相談は月に100件ぐらい受ける。その中には深刻なものも含まれる。原因は病害虫である。害虫よりも土壌病害が多いような気がする。
 土壌病害のほとんどは肥料過多である。カッパン病・ウドンコ・灰色カビなどの葉カビは原因を聞いていくと肥料過多につきあたる。肥料をたくさん入れないと収穫が減るという不安が消えないらしい。肥料をたくさん入れたら収穫が多くなるという迷信を根強く持っている。

(1)入れた肥料は取り出せない

 土と肥料は区別できない。入れすぎた肥料はずっと問題を起こし続けるのである。例えば料理でいうともっとわかりやすい。最初から醤油・みそ・砂糖で濃い味付けをしたらどうなるだろうか。まずくて食べられない。
 肥料分はチッソ成分で10アール7kg〜8kgもあれば充分なのである。



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(2)肥料分が多すぎると何が問題なのか

 なぜカビは出てくるのか。チッソ成分が多い所へ水分を与えると腐りやすくなる。肉や魚が腐りやすいのと同じである。栄養があるほど、その栄養をもとにしてカビは出やすくなる。こうなると栄養にはならない。害になるものばかり増えてしまう。
 チッソ過多は味を悪くする。味をよくするマグネシウムの吸収が悪くなるからである。カルシウムの吸収も悪くなる。未消化のチッソが多くなる。おいしい作物はできない。



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 それだけならまだいい。生理が狂ってくる。キューリの場合は曲りが多くなる。もちろん病害虫も増えてくる。病害虫は酸化したチッソ分が大好物なのである。肥料は一度に大量に入れる人がほとんどだから、大量に分解される。植物はそんなにたくさんの栄養分を一度に吸収できないのである。
 肥料を入れすぎると、その作だけでなく、次の作もずっと苦しむことになる。病害も害虫も一度、巣を作るとなかなか出ていかなくなる。連作障害も多くは肥料の入れすぎである。「消化不良」という言葉を知っているだろうと思う。食べすぎた時に胸やけがする。これって体の栄養になっているのだろうか。気持ちが悪いわけだから体の害になっている。しかも栄養にならないわけだから食べたものはすべてパーである。



 肥料過多はまさに土壌の胸やけ状態なのである。栄養分はあっても吸収されないのである。大変な思いをして損しているということになる。楽して儲けるとは逆である。



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(3)肥料分は後から必要な分だけ補うことができる

 植物の栄養吸収は根からだけではない。光合成をして葉からも吸収させることができる。夏野菜のキューリ・トマト・ナス・ピーマンの果菜類は成長すると葉を広げていく。光合成をして、しっかりとした根を作ることができるのである。
 果菜類を作っている人は追肥しない人はいないと思うが、ここでも肥料をやりすぎている。だから後半戦の収量がガクっと落ちてしまう。後半になるほど病気のオンパレードになってしまう。
 これは冬場のイチゴにも同じことが言える。後半戦4月以降に品質と収量の落ちない人は少ない。



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(4)肥料分があるということと根が肥料を吸うことはまったく別の話である

 これを勘違いしている生産者は実に多い。なぜ根が伸びるのか、わかっているだろうか。自ら栄養を求めて伸びていくのである。栄養が豊富にあったら伸びようとしなくなる。生産者の気持ちとは逆である。
 ぼかしがなぜいいのか理由もここにある。微生物の作った栄養を求めて根が伸びるのである。微生物は根がある所に酸素が多いから集まってくるだけであって、根のことを考えているわけではないのである。



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 話を元に戻すけれど、肥料は多いほど根はナマクラになって働かなくなる。本当に皮肉なことなのである。人間でもそうだけれども食べ物がない時は大切にして食べるけれど、現在のようにあり過ぎると粗末にして大切にしない。変な病気は増える一方である。



 肥料の話はわかりにくかったかな…。現在の日本の土壌では肥料過少は考えにくいのである。川の水を汲んで畑にやっただけで作物が育つほどなのである。心配なのは肥料過多だけなのである。それが生産者を苦しめている最大の原因であることを知ってほしいのである。



 肥料分はあっても微生物がいなければ上質な栄養にならない。微生物が活躍するには住みやすさが必要である。そこには酸素・そして天然ミネラル鉱石のような居場所が必要なのである。
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 玄米アミノ酸のぼかしだけでなぜ作物が育つのか不思議でしょう。その背景には肥料過多があるのである。末開の原野にぼかしを入れるわけではないのである。肥料はすでに何年にわたって入っている。これが有効活用されていないのである。これを有効活用すれば4年〜5年ぐらいぼかしだけでも作物ができるというわけである。肥料を入れる前によく検討してみてほしい。

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