温暖化で「育苗」に大異変現象!

農業
石油の値上り 地球温暖化 このキーワードを片時も頭の中から離すことはできない。超スピードだからである。
 宮崎のOさんから電話が入った。「九州はいつもの年より、とにかく暖かいね」その次の言葉がショックだった。「周りの生産者は徒長になっちゃって朝から晩まで大忙しですよ」どれくらい暖かいのかわかるでしょうか。「でも北海道や青森では雪が降って寒いでしょう」これにダマされてはいけないのである。これは単にオホーツクから寒気が降りてきただけなのである。ずっと寒いわけではまったくない。

 ラニーニャ現象で海水温は上昇しているわけだから平均温度が高くないわけがない。急に寒くなるというのは急に温かくなる前ぶれなのである。冬なのに温かい。「あ!そうなの…」で軽くすまされないのである。農業では死活!の大問題である。



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?温かいと肥料は早く分解する
 春に育苗しやすいのは温度が安定して適度な温度があるからである。予想以上に温かいのに昨年と同じ量の肥料を入れたらどうなるか。肥料過多になり徒長してしまう。根の張りが弱いヒョロヒョロの虚弱体質になってしまうのである。


?苗半作!徒長苗は取り返しがつかない
 苗作りに失敗した。やり直すのはいいとしても温かいことが頭に入っていないと同じことを繰り返してしまう。作り直しをしても徒長苗である。
 苗半作といわれるように苗作りに失敗するとその作は思った収量は期待薄になる。


?節間のバラつき
 育苗が終わり定植する。育成してみると節間の長さがバラバラ。温かいとこういう現象になる。苗が弱いために温度差に対応ができず大きな影響を受けて生理が狂ってしまうのである。生理の狂った作物がたくさんの実をつけることはまずない。


?悪玉菌がはびこる
 東北、北海道に病虫害が少ないのは冬に降る雪のためであることはよく知られている。寒さのために悪玉菌は生きのびられないのである。天然の消毒作用である。しかし暖冬になると悪玉菌は死滅せず活発に働くようになる。まことに都合が悪い。


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 ざっとあげただけでも温度が高いだけでこれだけの大きな影響になる。わかっちゃいるけどやめられないで何となく育苗していたら大変なことになるよ。



◎育苗の目的は一にも二にもしっかりとした根を作ること
 化学肥料の影響で見かけだけの立派な苗を作ることに慣れてしまった。見かけだけができると満足してしまう。そんなことやっていたらまったく収量が取れなくなる。人間でも「小さく生んで大きく育てろ」という諺があるくらいである。植物の場合も「まず根を作れ」である。



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 根を作ることができる最適のものは微生物以外にはない。これは、はっきりしている。化学肥料は論外。使い方が非常にむずかしい。チッソ過多の有機肥料もダメ。徒長苗のもとになるだけ。
 微生物と良質な培養土がもっとも必要なのである。ここだけはしっかりと手間とお金をかけるのである。けちってはダメである。玄米アミノ酸ぼかしと粉体を併用するぐらいの気持ちがほしいのである。育苗土も慎重に検討して最適のバランスのものを使うようにする。くれぐれもホームセンターで売っているような安物は問題ありである。使うなら自分でぼかしを入れたりゼオライト、セラミクスなどをまぜたりして、再生してから使うようにする。



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◎初期育成は焦らずに根を作ることから立ち上げに集中する
 育苗が終わり本畑に定植する。この時も化学肥料の弊害があり早く苗を一人前にしようとして焦る。これが失敗の原因。今までなら失敗の幅が少なくてすんだ。しかしこれからは違う。命取りになる。
 根を作るには本畑の受皿がもっとも大切である。排水・耕作土層の深さ、微生物性、膨軟性はいうまでもない。根が張りやすいように酸素が十分にある土壌にしてほしいのである。温暖化に肥料過多は致命傷になる。病害の巣にもなる。玄米アミノ酸ぼかしと良質肥料でまかなうようにする。チッソ成分で6kgほどあればどんな作物でも育つ。



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 玄米アミノ酸ぼかしを100kg入れたとするとチッソ分は3kg、他の良質な有機肥料で残り3kgを補えばいいわけである。
 この条件が整えば植物は根から自分の体を作り始める。そうすると徒長なんかしないのである。植物が根を作っていることが確認できたら焦らないことである。


◎マルチは逆効果
 温暖化すると呼吸しないマルチは逆効果になることを知っておいてほしい。麦・稲わらモミガラなどの自然マルチを考えた方がいいのである。
農業
 温暖化するとすべての手順が変わってくる。農業が温暖化の影響を受けないのならいいけれど、モロに受ける。対策が遅れた分だけ損は大きくなることを知ってほしい。質問があればいつでもメールしてください。みなさんの成功が私の願いであり喜びです。

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