病害虫が出なければ土壌消毒は必要なくなる!

農業

月は暦の上では晩夏、8月8日は立秋である。暑さは残暑ということになる。この時にもっとも温度が高くなる。連日30℃を越す。土壌消毒はこの暑さを利用して行なわれるのが通例になっている。
 土壌消毒には問題がある。もっとも大きな問題は収穫期に畑を休ませるという収入減直結になること。もう一つは微生物の激減の問題である。

 臭化メチルが禁止されたのはつい数年前。さらに農薬の規制が強化されて、さぞ土壌病害には悩んでおられる事でしょう。花や葉物など連作を重ねるほ場は特にやっかいな問題になっている事でしょう。




 土壌消毒はなぜ必要になるのか。この角度で問題解決の方法を探ってみましょう。




農業?除草剤は害虫製造剤
 土壌消毒は病害虫が出るから必要になる。出なければ必要はない。除草剤を使っている生産者は多い。使わない人の方が少ないでしょう。雑草が出ると害虫が増殖する。その通りである。雑草と一口に言ってもいろいろある。わけもなく雑草は出てこない。マルチしている所は出ないにしても通路に出てくる雑草にもよく注意をする。どんな草が出ているのか、それは何が原因なのか。これを簡単に見分ける方法がある。自然の中でその雑草はどういう所に出ているかを思い浮かべてみる。畑はその自然と同じ条件にあるということである。じめじめした所に出る草はどんな草。肥料のない所に出る草はどんな草。スギナはどんな所に出るの。どんな草が出ているかを見るだけで土の状態がわかる。




 除草剤を使えば益虫も害虫も全滅する。微生物がいなくなると土は硬くなる。そこへさらに消毒する。どんな消毒をしても消毒は消毒、土はさらに硬くなる。




農業?肥料過多による病害虫の発生
 病害虫もわけもなく発生しない。チッソ成分が好きなのは人間も害虫も同じである。特に害虫は酸化したチッソを好む。地下部でも地上部でも同じである。肥料を入れすぎてチッソ成分が酸化すると地上部では害虫の発生、地下部でもセン虫やヨトウ虫の発生につながる。これを土壌消毒して全滅させたとしても肥料過多をやめない限り土壌病害も害虫も少なくならない。




?排水不良による土壌還元
 病害虫が出てくるわけの三つ目の理由。排水がよくないと酸素欠乏になり土は硫黄に還元されメルカプタンという有毒ガスを放出するようになる。排水の悪い稲田を土起しすると悪臭が出る。誰でもわかるような強い還元作用では作物が育つわけもなく論外である。この場合は人間でもわからぬような弱い還元作用でも害虫にすると絶好の繁殖場所になる。
農業 このように見てくると病害虫が繁殖する理由をなくしてしまう方が土壌消毒をするよりも解決が早いということになりませんか。「それはそうだけれども、それは理屈で実際は病害虫が出てくるよ。」理由は生き物だから何が起こるかわからないのはもちろんである。病害虫の量を考えてみてほしい。ここが重要な点である。土壌消毒をする時には消毒をするあなたの基準があるはずである。わけもなく夏だからやるとしたら、それは少し変である。
 土壌消毒は予防ではなく作物が病害虫にやられた結果の対策である。どれくらいやられたのか。まさかチェックもしない人がいるとも思わない。
 対策だから原因がわかっていれば対処はむずかしくないはずである。




農業?ひどくやられた。大きな収入減
 この場合はクロロピクリンなどの薬剤で害虫を退治する。クロロピクリンの効果を確認した後に玄米アミノ酸ぼかしに醗酵ニームケイクをまぜて土壌の改善と善玉の微生物を復活させる。10アールに200kg入れて、すきこみする。3週間ぐらい置いて、さらにもう1回ぼかしで追いかける。短期間に改善する。




?収入に影響するほどではないが気になる
 この場合は醗酵ニームケイクとアミノ酸ぼかしで充分に対策が立つ。しかも畑を休む必要ない。同じく10アールに200kgすきこみして元肥としても活用する。




?病害虫の被害はないが不安だから
 これは玄米アミノ酸のぼかしだけで対策が立つ。
 やってはいけない事がある。土壌消毒のための土壌消毒である。永遠に土壌消毒から抜けられない。病害地獄である。




農業 土壌消毒には太陽消毒、蒸気消毒、薬剤、他にもあるでしょう。いくら消毒しても土壌がよくなることはない。土壌を元気にする方が病害虫は減る。
 土壌消毒は対策にも解決にも何にもならないということなのである。病害虫をなくすことを知らない人が病害虫の対策を考えて売っているような気がする。




 結論から言うと悪玉菌は善玉菌で退治する以外に方法はない。土壌消毒は一時しのぎにならざるを得ない。善玉菌はもっとも短期的に効果を出し、長期的に効力を持続する。年に一回のことだからこの時期に土壌消毒の見直しをされてはどうでしょうか。

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