
目がさめれば日本一の富士山がドーンとそびえる。北はどっちですかと訪ねると、ロをそろえて富士山を指さす。富士山とともに暮らす静岡県富士宮。紙で有名な富士市の隣町。そんな富士山の麓で茶園を営むもうすぐ還暦という佐野さんご家族のお話です。
今年の佐野さんのお条はスゴイらしい。
新茶シーズン到来。プロのお茶農家は葉っぱを噛めば、できがわかる。今年はどうかとひと噛み。一段と香り立つ。深い甘み。一煎目は甘く香る。二煎目、三煎目はだんだん渋みが増し、甘みがそこなわれてしまうもの。その差が少ない。甘みと香りを喜ぷお客さんにはもってこいのお茶ができた。
苦渋の遷択。縮小か、新しい茶園作りか。
家業である茶園をみて育ち、跡を継ぐのが当たり前と茶園の管理や製茶の技術を覚え、今は亡き父より30年ほど前に引き継いだ茶園。若くして引き継ぎ、守ってきた茶園。その大切な茶園が、第二東名の路線にかかってしまった。一部の茶園を手放さざるえない。縮小か、新しく茶園作りをするか。苦渋の選択をせまられた。これも世の中の流れ。しかたのないこと。いい方向に考えれば、チャンスだ。新たな土地を求め、一力所にまとまった茶園を作ろうと、ゼロからの茶園作りを始ることに決めた。「すばらしい茶園を作るぞ!」夢は膨む。土はフカフ力に。樹はこう育てる。収穫はこんな感じな、と。せっかく新しくするんだから人での掛からない、作業も容易な茶園を機械が通りやすいよう通路を広げた。準備は万端。さあ行くぞと、最も大事な土作りを始めた矢先、苦情が殺到。鶏糞を使用したことによる、悪臭がご近所さんの逆鱗に触れてしまったのだ。農業の基本である土作りができない。夢の茶園作りの入り口での足止め。ショックは大きく、この先はどうなるのかと悩んだ。この大きな課題を乗り越え、試行錯誤の末、なんとか新しい茶園も出来上がった。
きっかけは孫の自慢話か?
ある日「俺、これに載るんだ」と雑誌(情報誌「げんまいアミノ酸」2004年6月号の事)を持ってきた。確かに表紙に孫とデカデ力と写っている。まだ完成していない白黒の仮刷りのもののようだった。そのとき一緒に望月くん(佐野さんとは小中の同級生)が、へんなものを持ってきた。玄米と塩のみで作った玄米アミノ酸?だという。葉面散布することで、自分の野菜がおいしくなったと。自分も使ってるから使ってみろと言ってくる。当然、そんな黄色い液体が、長い間育ててきた茶樹に効果があるなどとは思えないし、他の茶農家の情報もみせられたが、半信半疑。まあ、ガキの頃からのつきあい。断っても良かったのだけれど。試しても見ないで切り捨てるのもなんだか気が引け、試してみることにした。今にして思えば、ただ表紙になった孫の自慢に来ただけだったのかも…。
とりあえず、やってみた。
昨年の4月。屋敷続きの1反歩に、試した。理由は力ンタン。スプリンクラーが設置してあり、散布する水の中に入れれば良かったから。だってもともと半信半疑。めんどくさいのイヤでしょ。とりあえずの試しですよ。1反歩へ玄米アミノ酸 液体を2000倍を3回葉面散布。葉面散布は夕方に行い、散布量は1反歩に玄米アミノ酸 液体の2000倍液をートン。葉には十分の量ですが、土壌にはほとんど浸透するような量ではなかったようです。効果はどうかな、味、香りがどうなるのかな。なんて、ぜんぜん考えていませんでした。テストというよりもやってみたよ、とそんな感じでしたね。
せっかく試したので通常の茶作りのものと比較をしてみました。玄米アミノ酸をかけたお茶と、いつも通りに育てたお茶を両方並べて。まず、香りに差がある感じがする。味は一煎目、二煎目、三煎目と進むごとに、渋みが出て甘みが少なくなるのが、通常。でも、甘みが抜けることなく、一煎目、二煎目、三煎目の差が余りないような感じがしました。常連さんにも試飲してもらおうと、味の変化を感じられるらしい。あれ-おかしいぞ。予想に反し良い結果。もう一度、二番茶へも玄米アミノ酸を試してみた。葉肉や風合いは二番茶の感じでは無く、どちらかというと一番茶に近いものでしたね。
結累は満足のいくものに。
今年は直売店で玄米アミノ酸で生産したやぶきた茶のコーナーを作り、お客様に味わっていただく。そのために、玄米アミノ酸 液体の使用面積を拡大し、本格的に製造することとした。さらに、今年は2年目のテストとして、1町歩だけ昨年の葉面散布回数の3回から、散布回数を収穫までに6回の葉面散布に増加。また新しいテストとして、別の茶園には玄米アミノ酸ぼかしを秋口に蒔き、玄米アミノ酸 液体は1回も葉面散布せずにテスト。結果は非常に満足のいくものでした。玄米アミノ酸 液体を葉面散布した製品は、前年以上に香りに差が出ているように感じるとともに、味では甘みが深く、まろやかな風味が出ています。玄米アミノ酸ぼかしを散布した製品も甘みが深く、まろやかな物でした。
期待していた以上の出来。いや-茶園全部にやっておけば、いまごろはムフフだったのに残念!これから2番茶の準備。全ての茶園に使用し、今まで2番茶の収穫はしなかった茶園でも、さらに、3番茶にも使用していくつもりです。来年はもちろん全ての茶園に玄米アミノ酸ぼかしと玄米アミノ酸 液体を使用しますよ。
マジシャンがネタをばらす
え〜、本当にそうなんだろうかって思いませんでした。それも今証明して見せますよ。そろそろ来る頃かなと。やはり、今年の自園製茶を持って、友人の茶園経営者が味比べにやって来ました。毎年恒例。そのお茶と玄米アミノ酸のお茶とを飲み比べてみると、やはり味はぜんぜん違う。甘く、まろやかさに驚きが隠せない様子。なぜ?と不思議そうにもう一口。さて、ネタばらしをしましょうかと、玄米アミノ酸 液体を散布していることを話しました。いろいろな肥料の研究をしている友人のこと、すぐにアミノ酸の結果だと感じたようでした。マジシャンがネタを自慢する時ってこんな感じなんでしょうかね?楽しかったな-。友人は、アミノ酸は根からしか吸収されないと思っていたようで、玄米アミノ酸の特性が直接吸収され、効果は非常に早いことにびっくりし、自分もすぐに使ってみたいと早々引き上げていきました。偉そうに話していますが、私もニュースレターからの請負なのですけどね。
ぜひ、味わってほしい。
結婚を機に、自分で作ったお茶は自分で消費者へ届けたいと考え、製造直販の店を作り、1日3000円の売上をめざして妻が販売を始めた直売所。しだいにお客様が増え、いまではお客様からいろいろな声が聞けることで、もっとすばらしいお茶を作りたいと活力が沸いてきます。お店まで買いに来てくれるお茶にしたい、買われたお客様がうちのお茶はおいしいでしょと自慢できるお茶にしたいとがんばってきました。今年は成長が遅く、静岡県でも他の産地でも早苅りをしたせいか、良い製品が出来無かった様な話も聞いています。私の茶園では思い通りの良い製品でうれしい限りですが、なにぷん絶対量が少なく本格的なPRは来年にしないといけないかなと思っています。
|