千葉県山武郡 永嶋正光さん

玄米アミノ酸  千葉県山武郡 永嶋正光さん

  花芽の量がやけに多くなったような気がします。









初めての体験者



永嶋さんは『玄米アミノ酸農法』の初めての本格的な体験者である。生みの親と言ってもいい。当時、無肥料で作物ができると言ったら相手にする人は居なかった。「そんなことあるかい」で一蹴されたのである。永嶋さんはいままでの農業にゆきづまっていたわけではない。新しいものを取り入れて、チヤレンジしてみようという気持ちが強くあった。身近な人からの勧めもあって、この農法に取り組んでみる事にした。



 永嶋さんが栽培している作物はナスである。場所は、九十九里の浜に近い砂地である施設栽培で9月に定植して翌年7月いっぱいまで収穫する。玄米アミノ酸農法に取り組むまでは、慣行農法をやっていた。普通に化学肥料も使い、肥料もやり、農薬も使用していた慣行農法とは言っても工夫はしていて、木酢を使うとか、マルハナ蜂で交配するとか。できるだけ薬剤は使わないようにしていた。



  砂地で間題になるのは肥料効率が悪い事である。追肥というのが大変な作業だった。最盛期になると、2日に1回は追肥をやる必要があった。その結果、葉色が退色したり、黒ずんだりするという悩みもあった。施設なので、光合成をよくするために葉欠きには神経を使った。コナジラミ、アザミウマ、スリツプスにも悩まされた。こういう間題は、施設

栽培ではどうにもできないものと思っていた。





この農法はいける!



 8年ぐらい前にトマトとピーマンの掛け合わせでトマピーというのを栽培した。連日、テレビ局からの取材があった。しかし、害虫にやられて生産を継続できなかった。一時のプームに終わった。害虫の問題さえなければと悔やまれた。玄米アミノ酸農法はなんか面白そうな気がすると、100坪の施設で始める事にした。言われた通りに玄米アミノ酸 粉体だけを使い、2月に定植して7月まで収穫する予定だった。ダメ元だつたから力を入れてやるつもりはなかった。ところがやってみると、想像もしない事がつぎつぎとに現実になった。



  追肥はほとんどいらない。これだけでもびっくりなのに、葉色がまるで違うのである。施設のナスは窒素を多くやるのでどうしても葉色が黒くなる。その葉色がまるで露地栽培しているように自然な色なのである。害虫はいても増える事はないし、作物に影響しない。予定の7月まで順調に収穫する事ができた。これはひょっとする〜と思った。その年の秋から300坪の大型ハウスでもやってみる事にした。結果は同じなのだが、マルハナ蜂の寿命が伸びている事に気がついた。普通は2ケ月ぐらいなのだが、倍の4ケ月になってもまだ生きている。農薬の量を滅らしたからだとわかっていても倍の寿命には驚いた。





全てを玄米アミノ酸農法で



もちろん、全ての問題が解決したわけではない。品質はよくなったけれど、収量が増えたわけではなかった。その年の冬は日照不足と低温で病害虫が大発生し、近くの農産者は大打撃を受ける事になった。玄米アミノ酸 粉体が入ったほ場はまったくその影響を受けなかった。不思議に思って、一本だけ根を掘り出してみた。根毛の量が半端ではなく多い。もうびっくりである。影響を受けないわけだと納得がいった。玄米アミノ酸農法がいけると確信できたから、全部をこれでやってみようという事になった。



  しかし、その前に土壌分析はやってみようと思った。どのように変化をしたのか興味があった。もちろん、玄米アミノ酸 をやる前は、有機を中心に無機ともに肥料は大量に入れている。そんなに簡単にバランスがよくなるわけがないと思っていた。土壌分析のプロに依頼して、土を深く掘って分析した。その結果には、また度肝を抜かれた。理想的なバランスになっていのである。特に残留硝酸態窒素が少ないというのは不思議だった。ここまでくると、これは今までにない素晴らしい資材であると確信するようになった。



  本当の変化が起きたのは3作目からだった。『追肥がいらない。病客虫には強くなる。根の針が良くなる。マル蜂の寿命がのびる。地温が上る。土壊バランスは良くなる。』これだけで相当な変化である。しかも、この変化はわずか1年12年で起きてしまったのである。農業は何十年もかけて土作りをするなんて嘘だと思った。土作りをする条件さえ整えれば、短期聞でできるものと感心してしまった。





さらなる大発見!




3作目になると、農薬の使用量と回数が極端に減った。この前はいつやったのかと思う程になった。それまでは、虫が出たら消毒とやつきになっていたのに、様変わりである。さらに、大発見があった。ナスは一枝に花をニつ咲かせる。普通は一つは摘花する。これだけ、樹勢がいいのだからご二つの花ともに成長するかもしれないと思って、実験してみた。イメージ通りにニつの花ともに良質の実を積んでくれた。これで収穫量は当然違ってくる。それだけではない、花芽の量がやけに多くなった気がする。成長も早い、収穫に追いまくられて剪定がおろそかになってしまった。光合成が悪くなって収量が下がるのではと心配したが、まったく下がる気配がない。これならほっておいても大丈夫と葉欠きも剪定もやめてしまった。いよいよ枝が伸びた時だけ、枝もとから切り落とすことにした。こうなってくると、元の憤行農法のかけらはどこにも見当たらないところまできてしまった。   



  その頃から、見学者が頻繁に来るようになった。商品がほしいと業者から声もかかるようになった。出荷組合の幹部をやっている関係で要望の数量すべてを出す事はできない。一定の量ならと新しい販路ができた。もぢろん、品質を評価しての事だから高値で取引される。ダメ元で始めた玄米アミノ酸農法がいつの間にか収入を増やすまでになっていた。仕事のやり方も慣行農法とはまったく違ってきた。収穫がすむとほとんど仕事をしなくてもいいのである。消毒は少ない。追肥はいらない。手入れも不要。除草もなしとなったらほんとに仕事は楽である。しかも収量は今までとはまるで違う。仕事が楽になって収入が増える。農業は楽しいと心の底から思った。もう変化というより進化と言った方が適切である。それも超スピードの進化である。





猛スピードの変化!




4作目の時だった。毎月読んでいるニュースレターに玄米アミノ酸ボカシの記事が出た。これはおもしろいと思って、さっそく実行に移した。粉体と違わない効果がある事がわかった。その結果、生産コストをダウンさせる事ができた。生産コストが半分にまでなってしまった。ここまでできるのかと半ばあきれてしまった。それだけではない。黒マルチもやめてしまった。雑草が出なくなったという事もある。大阪の高橋さんからのアドバイスでマルチはなくても間題がない事を知った。苔のような草が一面に出て、水分の発散を防いでくれる事もわかった。黒マルチをやめる事でさらにコストダウンができた。



  猛スピードの変化だったが、いま振り返ってみると、自然の状態に限りなく近づいているような気がする。無理をして余計な事をして植物をいじめていたのだと気がついた。植物がのびのびと育てる環境さえ作ってやれば、いい結果は自然に出てくる。それを忘れていたとしみじみ思った。自分の苦しみは植物の苦しみだったような気がする。



  玄米アミノ酸農法は、知れば知るほど深い年数が経つ毎に、新しい発見と変化がある。経験を積むほどにメリットが得られそうな気がする。こういう資材にはめったに出会わない。生産者の為にある資材であると永嶋さんは実感している。





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