春・夏作の育苗と秋・冬作の育苗は根本的に違うことに注目!

玄米アミノ酸 この記事は8月に行われた電話会議についての内容である。テーマは「夏の育苗について」である。8月はとっくに過ぎている。12月だから、すでに収穫期に入っている作物も多いと思う。そこで8月の育苗はどのようにしたのかを思い出してほしいのである。そうすれば原因と結果がつながる。結果の方からもう一度、育苗を考え直してみる。次の育苗は3月〜4月になると思うが、その時に参考になることがあったら幸いである。

 夏の育苗と春の育苗の大きな違いは春は暖かさに向って行き、夏は寒さに向って行くことである。そこで注意しなくてはならないポイントがある。成育初期のステージで、その作の出来、不出来が決定してしまうということである。



 中盤から後半の修正は非常にむずかしい。これは日照量と温度を考えてもらっただけでもよくわかると思う。苗半作といわれるが夏の育苗はそれ以上かもしれない。発芽をして本葉が6枚?8枚までが勝負なのである。例えばレタスやキャベツなど結球するものは、この時期に葉を大きく広げて光合成をする。玄米アミノ酸で葉面散布をするとしたら、この時なのである。この時期に光合成がうまくいけば後は楽に結球して形のいい野菜が出来上がる。この時期を逃してしまうと結球はうまくいかなくなる。



 さて主題に戻そう。夏の育苗は育苗することに個人差が大きく出る。作物で言えばキューリ、トマト、ナスなどの果菜類に大きな差が出る。育苗の結果はどこに出るかというと花芽の分化である。



玄米アミノ酸
 花になるか葉になるかは分化しだいである。育苗が良ければ花芽は順調に多くつく。逆になると花芽が少なく葉だけ多くなる。12月ですでに収穫期になっているわけだから、これは逆算して育苗の良し悪しの判断がつくと思う。育苗の一番のポイントは「場所」である。風通しがいい、湿度が高くない、夜温が下がる、西陽が当らない、周囲に木立ちとか高い建物がないという条件を考える必要がある。



 夏だから夜温が高いのは避けられない。日中も陽が強いから散水はまめにやるようになる。そこで心配なのが従長である。夕方の遅い時間に水を与えると従長しやすい。これは覚えておいてほしい。夕方になって少ししおれ加減でも見た目ほどの
ダメージはない。翌朝に水を与えても大丈夫なのである。従長して節間が伸びるよりはましである。



玄米アミノ酸
 水かけをジョーロでやっている人は出口に注意してほしい。水藻が生えて水が出にくくなり水がボタ落ちしていることがよくある。出口をきれいに掃除してボタ落ちをなくしてから使ってほしいと思う。



 培養土は高いものから安いものまでいろいろある。安いからダメとか高いからいいとか言えない所が培養土を選択するむずかしさである。周囲の人に聞いてみて、みんながいいと言っているものは間違いがないと判断してもいいと思う。原始的なやり方に思うかもしれないが外見で見分けがつかないので案外的中している。さらに心配な時は玄米アミノ酸のぼかしである。培養土に1%まぜる。これだけで培養土の質が大幅にアップする。



玄米アミノ酸
 チッソ、リン酸、カリを混合する時は目安がある。チッソは培養土?当り200?、リンは500??1000?、カリは200?の割合で混合する。単位はmgだから
間違いのないようにしてほしい。排水の悪い土は厳禁であり論外である。その理由は夏は温度が高い為に水が煮えてしまうのである。その意味で日中、35℃を超えるような猛暑日に対しては遮光ネットを用意して日射量をコントロールすることも大切である。



 またバーク堆肥を使う場合は未分解の不完全醗酵という場合がよくある。これを培養土に使うとカビが発生して根が攻撃され黄化現象を起こすことがある。品質には要注意である。



 育苗をする種は品種改良が進み、年々高額になっている。失敗はできないという状況にあると思う。失敗しない為には今までに書いたことを反復してポイントをよくつかんでから育苗に入ることが大切である。



玄米アミノ酸
 育苗するのではなく購入をする場合も多いと思う。この場合も春との違いに注目してほしい。春は気候がどんどん暖かい方に向っていく。だから購入苗でも従長が一番の問題になるのである。肥料も暖かくなれば分解は予想以上に早まる。



 しかし秋・冬作は逆である。寒い方に向っていく。育成初期から全体の1/3で後半の2/3が決まってしまう。気温もどんどん低くなり、日照も日に日に短くなっていく。当然と言えば当然であるが、暖かい時期の1/3で成長のリズムが作られていく。水も肥料も1/3に集中させることが秋・冬作の基本なのである。もちろん苗を従長させてはダメである。かと言って後半は取り返しが不可能になるわけだから、大胆さも必要なのである。



 苗をメーカーから購入するにしても共同育苗をするにしても、育苗したら生産者の手に渡るわけだから、そこで仕事は終了である。バトンタッチを受けた生産者はのんびりとかまえていてはダメなのである。光が強いうちに葉面散布をする。肥料が分解するうちに玄米アミノ酸のぼかしを与える。そして暖かいうちに成長のリズムを作ってしまうことが大切なのである。春と秋の育苗の違いをよく頭に入れながら仕事を進めてほしいと思う。

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