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農業を取り巻く環境が激変していく!もう補助金をあてにはできない

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農業 いよいよ本格的な農業のシーズンになった。気象の変化は年を追う毎に大きく変化をしてきている。過去のデータベースがあてにならなくなっているのもパターン化されつつある。以前は日本の全国で、それほどの大きな差は出なかった。ところが最近は局所的に大きな変化が出るようになっている。

遅雪、遅霜、大雨、低温など、どこでも同じではなくなってきたのである。以前はオホーツク気団、揚子江気団、南方からの熱帯性の気団など大別できた。ところが最近は局所的に気団が発生して、ひどい低温になったり、大雨になったりする。どんな影響が出てくるのか大雑把な天気予報では予報にならなくなったといってもいいのである。



農業
 これも春だけではなく、初夏から盛夏、初秋にかけても同じことが言える。自分の体で自然を感じることが大切になったのである。自然を体で感じるというと漠然としているように思うかもしれない。周囲の自然をよく観察しろということである。近くに流れる小川の水温を計る、手を入れてみる、野山が芽吹きをする日をデータにとる。日当たりの良い所、悪い所、中間ぐらいの所、写真を撮って日付を入れておく。同時に山野の風景も同じである。これも漠然とでは意味がない。場所を決めて春を早く感じる所に限定して写真を撮る。そうすると自然が教えてくれることがたくさんある。野山に生息している昆虫類も同じである。天気予報よりも周囲の自然が教えてくれる気象に注目すべきなのである。



 気候が大きく変動すると虫の生態も大きく変化をする。これは世界的な現象である。気候の大きな変化に農業の開発が追いついていない。環境問題で規制も厳しくなる一方である。害虫の環境適応能力の方が数段早いと知るべきなのである。特に外来種の強さは要注意である。在来の害虫は衰退傾向にあるにもかかわらず、外来種は勢力拡張の一途である。



農業
 カメムシでも蚊でも在来種と外来種がある。暴れているのは外来種と思って間違いない。その強さはブラックバスなどの魚を見ても歴然である。外来種には天敵がいない。食品の流通が地域限定から世界的なものになり、さらに増えていく傾向にある。農薬に頼らない農業を考える時期に来ている。単純に費用対効果の採算が見合わないのである。



 昨年の猛暑で一番大きな影響を受けたのは米である。暑さが続き、糖熟せず胴割れも多く、一等米が少なかった。お米と言えば、補助金がすぐに頭に浮かぶ。農業農水の行政は米を中心に展開されてきたのである。減反や転作、米価にまで補助金漬けの作物である。なぜこのようにも厚く援助ができたのかを考えてほしい。国に財政的なゆとりがあったからである。いよいよ米びつも底をついた。もう金はない。2011年は土地の借地者に10アールで2万円の補助がつくことになるが、その辺が精一杯だろう。補助金が増えるとことは絶望的なのである。増えたと思うと片方では減らされる。それも、ここ数年だけ。後は減らされる一方である。猫の目行政どころではない。現場を知らない役人のやることはさらに大きく迷走することだろう。大切なことは振り回されないことである。補助金は要注意である。



 不況の影響で農業に就職する人が多くなってきている。家庭菜園も人気の一途である。どちらも不況を色濃く映し出している。家庭菜園はお金のかからないレジャーであり、家族で楽しめるアットホームな癒しが受けている。ストレスの解消になるのである。加えて、わずかでも食料の足しになれば一石三鳥ぐらいのメリットがある。



農業 新規の就農はもっと深刻である。生活をかけて農業に就くのである。ところが基本ができていない。周囲の人から聞きかじりで始める。最初はまさに悪戦苦闘の連続になる。これを地方の再生と称して行政が後押しをする。その行政も農業の現場を知る人はまったくいない。あまりにも地方の経済が落ち込んでいて、何でもいいのである。わらにもすがる気持ちなのである。しかし、よく考えてみてほしい。農業で地方が再生できるだろうか。



 農業は日本のGDP(日本総生産)の何%を占めていると思うか。2%〜3%である。その農業でも仕事がないよりは良いと言うほど、日本の国内の生産は低下している。これは国内の工場が円高と高い税金で国外移転しているためである。いずれ政府はこのことを直視しなければいけない時期がくる。農業をやるなら国内ではなく、これも国外なのである。



農業 地方はどうすればいいのか。これは行政の政策による。現在のひもつき地方交付金は中止をしないと地方は自立できない。もちろん格差は大きくなる。だからこそ自立できるのである。一律横並びでは努力しようとはしなくなる。



 日本の財政が破綻に向かうプロセスの中で農業は大きな波をもろに受けることになる。ただ農業に集中していればいいという時代ではなくなったのである。気象、病害虫、農業、日本の財政、産業構造の変化、農業行政のさらなる変化と社会の流れをしっかりと見つめていかなくてはいけない時代だと思う。