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ほとんどの人がやっていない「心土」を極めれば一人勝ちができる!

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農業 土を改良するというと何を思い浮かべるだろうか。土壌を消毒する。新しい土を覆土する。ゼオライトを入れるなどを思い浮かべるのではないだろうか。多くの人は土という表土に注目する。表土はイコール耕作土だから無理もないことである。




 関先生は日本では珍しい農業のコンサルタントをしている。専門は土壌学。何をするのかというと土を深く掘ってみるのが仕事である。民間だけでなく行政からも仕事の依頼がある。日本だけでなく外国にも出向く。多くは土壌の調査である。日本の各地、いや日本だけでなく世界の土を見て感じたことがある。それは土の心土である。



農業 心土というのは難しくない。耕作土の下にある土のことをいうのである。耕作土が30cm〜50cmだとすると30cm〜50cmよりも下の土を心土というのである。この心土がどうなっているのかを調査する人がほとんどいないことに気がついたのである。



 「根を張る下の土なんて関係ないんじゃないの...」それが大間違いなのである。心土によって収穫のすべてが決定されるほどに大きな影響があるというのである。多くの生産者がまったく注目していない所で生産力が決定しているということになる。これは重要な問題である。「そんな馬鹿な...」である。



 よく考えてみると科学的な根拠に基づいている。表土の下の心に砂利や礫岩、砂が多かったとしましょう。心土の排水は良いということになる。降った雨は排水される。心土に水がたまらないから酸素は多い。石の間にすき間があって多いということもある。



農業 下は常に乾いているということになる。水は腐らない。常に水分は代謝していることになる。心土の温度は一定しているのである。では逆のことを考えてみよう。心土が粘土状で硬い地層だとしたらどうなるだろうか。これは泥炭地を考えてもらえばいいのである。土の粘りは強い。降った雨は排水されずに溜まる。水が湧く。夏は暑くなり、冬は寒くなる。地温にも大きく影響するのである。根の張りは良くない。下にいくほどに環境が悪くなるのだから当然である。



 根はどういう働きをするか。水を吸う。上から栄養を落としたものを根が受け止める。酸素を取り込み呼吸をする。老廃物を出す。微生物の環境を作る。というような働きをしているわけである。



 根が働きやすければ植物は上に伸びて豊かに実ってくれる。働きにくければ問題が出てくる。これだけではない。病虫害とも深く関係してくる。心土が泥炭地で排水が悪いとしたら常にジメジメと湿気があることになる。病気の80%はカビが原因である。カビにとってはまさに好環境になってしまうのである。



 自分のほ場の心土がどうなっているのかは簡単に知ることができる。30cm〜50cm四方で土を掘ってみる。60?〜80?まで掘ってみる。10分もあれば掘れる。そうすると土の断面が80cmの深さで出てくる。その断面がすべてを語っている。泥炭で排水が悪ければジメジメしている。砂や小石が多ければスカッとしている。もちろん80cmの深さまで掘れないこともある。掘り下げられる所まで掘ってみればいいのである。



 理想的な土壌はもちろん少ない。心土にはほぼ何らかの問題があると思って間違いない。心土の改良というのをやるのである。心土の改良はあらゆる土壌改良の中でもっとも効果が高いのである。確実に好結果が得られる。青枯れ病やフダリウムなどのカビ病も激減する。作業時期は秋の収穫後が一番望ましいが、春の長雨が降る時期だったら高い効果が得られる。



農業(1)もっとも少ない予算で心土を改善する
 サブソイラーで心土に亀裂を入れるのである。60cmの亀裂が入ればOKである。露地なら2m間隔、施設(ハウス)なら1m間隔である。



(2)暗渠排水をする
 暗渠排水の効果にはまだ疑いを持っている方が多い。費用がかかるからである。それよりも肥料を多く入れた方が収量になると考えるのである。残念ながら結果は真逆である。異常気象に悩まされる近年は特にそうである。排水の悪い所に大量の肥料を入れたら、腐りやすくなる。腐ったら病虫害が出てくる。もちろん根は弱い。異常気象には一番弱いタイプの土になってしまうのである。



農業 暗渠は60cm〜80cmの深さに10m間隔で投入する。その上には酸素を多く含む層ができるようにモミガラを敷く。厚いほど良い。最低でも10cmは欲しい。



 心土を改善すると2年〜3年で見違えるような結果が必ず出てくる。これは関先生の確信である。いろいろな産地を見て回って、優秀な産地はすべて、自然の心土排水に恵まれているか、人工的に心土を改良しているかなどである。



農業 実は心土の研究というのはほとんど手がついていない。生産を決定する最重要なテーマであるにもかかわらずである。農薬の開発や種の開発ばかりに集中しているのである。



 心土の研究は学者でなくてもできるものである。現場で生産している生産者ができる唯一のテーマといってもいいかもしれない。借地をする人にはこれ以上にないテーマである。心土を極めたものだけが農業生産の成功者になり得るのである。