肥料をたくさん入れても効果のない理由

肥料をたくさん入れても効果のない理由

 土の保肥カはどこから出てくるか。これを知ると、肥料をたくさん入れても意味のない事がわかるようになる。生産者の大きな欠点に肥料をたくさん入れるというのがある。肥料をたくさん入れたら、作物は多く収穫できるという迷信みたいなものがある。肥料を入れないと不安で仕方がないという気持ちは良くわかる。しかし、入れすぎた時の害を考えると、この習慣はできるだけ早く改善したほうが良いのである。

 土の保肥カは土の中にある粘土分と腐値分によって決まる。これが少ないと、いくら肥料を入れても効果が出ない。効果が出ないどころではない。病害の原因になる。病害が出ると消毒する。消毒するとさらに腐植分はなくなる。保肥力はさらに弱くなるという悪循環になる。この悪循環から善循環に変化させるためには粘土鉱物と腐植分が必要なのである。どちらともマイナスの電気を持っている。マイナスの電気はプラスの電気と結びつく。有機肥料はプラス電気だから、これを土壌に残すためにはマイナスの電気が必要なのである。保肥カを高める為には、このマイナスの電気が土壌にないといけない。それが粘土鉱物であり、腐植分なのである。

 保肥カ、つまり、マイナスの電気(イオン)がしっかり保持されているほ場では石灰の飽和度が60%〜80%、マグネシウムの飽和度が15%、カリの飽和度が5%というバランスになる。このバランスが一番の理想の状態である。

 しかし、ほとんどのほ場はこの状態にはない。だいたいバランスが崩れている。その結果、必要なものが不足していたり、不必要なものが多く残っていたりする。例えばほうれん草にはカルシウムが必要なのに、それがない。レタスはカルシウムをわずかしか必要としないのに多くある。こういう現象は野菜の大型生産地で特に見受けられる。

  なぜこういう亭がおきるのだろうか。
それは土の性質をよく知らないからである。元肥は一度に入れても効果は出ない。微生物と水や空気によって分解され、腐植成分となって始めて効果を出す。このような状況になることによって、土は適当な肥料成分を保持できる。保持した肥料分は作物が必要とする時に放出される。放出された肥料分を、植物は栄養成分として吸収し生長する。このメカニズムをよく理解することが重要である。ポイントは保肥カであり、保肥力はマイナス電気の量なのである。

  保肥カは砂地が弱く、粘土貫は強い。
火山灰土も強い。これを公式に当てはめてみると、砂地では腐植と粘土鉱物をたくさん必要として、粘土質と火山灰土ではあまり必要としない事になる。この土の性質を知らないで、肥料をやるとひずみが起きる。ひずみが大きくなると微生物のバランスが崩れる。病害が多くなる。土壌消毒の悪循環になる。少ないものを補うのは簡単だが、多いものを抜き取るわけにはいかない。土の見えない部分の性質を良く考えて習慣を見直す必要がある。それには焦点を変える事である。たくさん収穫したいと思えば、保肥カ、つまり腐値分と粘土鉱物を多くする事に注目する。それには玄米アミノ酸のぽかしが最適である。これに粘土鉱物のセラミクスを加えれば保肥力は短期間で驚くほど高まる。





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