雑草の対策がわかれば仕事の半分は楽になる!
雑草は病虫害の大きな原因になる。雑草に関する書籍は驚くほど少ない。重要な問題であるにもかかわらずである。雑草対策ができているのかどうかで畑の良し悪しが決定されると言ってもいい。雑草の話は雑草の出る時期にやったのでは間に合わない。
雑草は病虫害の大きな原因になる。雑草に関する書籍は驚くほど少ない。重要な問題であるにもかかわらずである。雑草対策ができているのかどうかで畑の良し悪しが決定されると言ってもいい。雑草の話は雑草の出る時期にやったのでは間に合わない。もうすでに勝負が決定しているからである。農閑期の12月頃は、じっくりと対策を練る時間が比較的取れる。イメージをしっかり作ってから対策に取り組むと成功する確率は高い。
雑草は一株から5万粒の種をまく。そして80%発芽する。まさに雑草の如くと言われるように凄まじい繁殖力を持っている。
雑草はウンカ、チョウや蛾の幼虫、カメムシ、コナジラミ、ヨトウ虫、油虫などの巣になる。
ウイルス病、モザイク病などの原因になる。雑草が出てくる原因は大きく二つである。酸性土壌になっている。家畜糞を大量に入れる。特に鶏糞は雑草の種をまいているようなものである。周囲の環境、そして土壌環境の結果が雑草なのである。一番の対策は草が出ないような環境づくりをすることである。
雑草には一年草と多年草がある。一年草はイネ科と広葉種に分かれる。雑草の発芽条件は温度と土壌水分、光、酸素である。土の浅い所で発芽する。0cm〜3cmの深さである。その下に入ると休眠する。土が表面に出ると発芽する。実に環境の適応力が高い。
6月の10日頃に出始めて、7月の梅雨明けに最盛期になる。これが一番目、9月頃に二番目の発芽をする。背が低く種の実が落ちるのが早い。
雑草対策は環境対策が第一である。土壌のペーハーは必ず計ること。ペーハーが5以下になると雑草は出やすい。ペーハーをあげる工夫をする。例えば石灰を投入するとかである。家畜糞は完熟した高品質のものだけで限定する。未熟を入れると雑草の種をまくことになる。乾燥鶏糞のように、ただ水分を抜いただけなんて問題外である。そして玄米アミノ酸のぼかしを投入する。雑草は酵母菌に弱いのである。玄米アミノ酸のぼかしを入れるだけで雑草は3分の1に減る。
環境対策には排水も入る。排水が悪いと雑草が出やすくなる。酸素の少ない所でも発芽できるのが雑草だからである。
環境対策をした上で次のことをやるともの凄く効果的である。雑草を見ずして雑草を制する。つまり雑草が出る前に対策をしてしまうのである。(2)裸地を作らない。裸地には稲わら、落ち葉、生の米ぬかなどを敷く。(2)耕す時に雑草の種を深い所に持っていく。ロータリー耕で表面だけかきまぜてしまうと発芽しやすくなる。ソイラーなどで深く耕すと発芽しにくくなる。(3)雑草の出始めの時にめくら除草機で雑草刈りをする。
薬剤も有効である。除草というとラウンドアップをすぐに思い浮かべるだろうが、これは雑草に抵抗性がつくし土壌にも悪い。どうにも仕方がない時以外は使わない方がいい。
トレファノサイド乳剤というのがある。これは雑草が出る前に使う。6月初めにやる。雑草の細胞分裂を阻害して成長しないようにさせるものである。薬害はほとんど出ない。表面から数cmで使用する。もちろん玄米アミノ酸の液体と一緒に使うといい。
ポイントは土壌水分がある時にまくと効果が高い。忙しくて手がまわらない人には最適である。雑草が出てからでは遅い。常に雑草が出ないように工夫することが大切である。低農薬や無農薬の生産を志す方にとっては雑草が勝負の分かれ道になってしまう。雑草さえコントロールできれば病虫害は少なくなるわけだから成功する確率は高くなる。
雑草に泣く生産者のタイプには三つある。(1)土壌のバランスが悪い。(2)仕事が忙しくキャリーオーバーで手がまわらない。(3)雑草が出てくるメカニズムを知らない。とにかく収量だけに頭がシフトしている生産者の陥りやすいワナである。「化成を入れて、密植して、とにかく収量を」という方は雑草まで気がまわらない。収量が出るかと言うと病虫害に悩まされてしまう。そして農薬を使う。品質は悪くなる。結局、悪循環になって収量も出ない、収入にもならないということになってしまう。
農業は急がば回れである。事前の対策というのが、もの凄く大切なのである。事前の対策ができるようになるには基本の学習である。例えば水田は深水をして均一に水が張っていれば雑草は出ない。不均一になると雑草は出やすい。気候が温暖化してくると南方系の越冬害虫が多くなる。ほ場の周辺雑草はできるだけ少なくする工夫をする。
今年の雑草対策はどうだったのか。どんな病虫害の被害が多く出たのか、その原因に雑草が関係していなかったのかどうか、頭の中を少しだけ使って思い返してみる。そうすると思い当たることがたくさんあるはずである。ゆとりのある12月こそ計画を練っておくことができれば後は5月、6月に対策を実行するだけである。
雑草に一番弱い作物はほうれん草である。草と競合してしまうからである。同じく葉物は雑草に弱い。雑草も学習してみると意外におもしろい。おもしろいと思って勉強していくうちに、いつの間にか一流になるのである。
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