収穫後の土壌管理2
収穫後の土壌管理2
12 月号で、収穫後の土壌管理について話した。その後編。土壌管理は農業の基本である。特に収穫後は少しゆとりができる。この時間をどう活用するかによって、収量と品質は大きく変化してくる。準備する事によって何に一番の違いが出るか。「心の落ち着き」に差が出る。わくわくした気持ちで農業生産に取組む事ができる。
心の準備ができていないとしたら、どうなるだろうか。あせりが出る。切迫したプレッシャーを感じる。農業が楽しめないと言う事になる。この差はもの凄くデカイ。もちろん、現実的な結果にも見事にあらわれる。
他人が暇な時にどうして忙しくするか、これがカギなのである。では何をすればよいのか。これは前回と重複しないようにする。
(1)土壌の知職は道具である
土壌に対する自分の知識を深める。これは勉強の為の勉強では意味がない。土壌をどのように改善したらよいのか。指導されるままではなく裏付けをとらなくてはいけない。例えばリン酸肥料。施設栽培では毎作リン酸を入れている所が多い。小松葉ではリン酸値が100を超えている所も少なくないと思う。これは、どう手を打てば良いのか。このように自分の土壌の具体性に即して知識を深めるのである。どうして知識を身につければいいの?当然の質問である。正解は知っている人に聞く。成功している人に頭を下げて聞く。これが、一番早い。これを否定する人はいないと思う。しかし、実行する人はまれなのである。
おもしろい話があって、日本一の営業マンがいつでも秘訣を教えると誰に話をしても、聞きにくる人はわずかに2人か3人だそうである。それぐらい実行する人は少ない。知識を深める簡単な方法は知っている人に聞く事。それが一番早くて、わかりやすくて、確実である。
(2)目に見えないものを見る
P・H,EC,CECは目に見えないものである。見えないものを見る為には道具が必要である。道具はいつも手元になくてはいけない。
まず、ペーハーチェック。6前後が望ましいわけだが、これが7.5になったりしていると作物はほとんど育たない。4前後の酸性は病気が起こりやすい状態。 ECは入れた肥料分がどうなっているか。これはゼロスタート、ゼロゴールが理想的なのである。日本にはこういう考え方はない。たくさん肥料を入れればたくさん物が取れると思っている。基本的な土壌管理の間違いである。
CECは土壌の電気性。プラスとマイナスのバランスがどうなっているのか。CECが高いとマイナス分が多く、良いほ場、低ければプラス分が多い病気になりやすいほ場である。
P・H,EC,CECの状態をよく知っておくと、作物がどういう状態にあるか一目でわかるようになる。わからない事は土が教えてくれるという事になる。
(3)異業種との交流、販売の勉強
土壌管理とは直接関係はないが、こういう勉強も必要である。気づきというすばらしい財産が得られる。
(4)露地栽培のホウソ、マンガン、亜鉛の欠乏には緑肥の麦・燕麦
露地の冬作に緑肥を植えて、そのまますきこむ。そうすると微量要素の欠乏を補う事ができる。連作で障害が出ている所にもオススメである。
(5)施設のリン酸、カリの過剰
施設は毎年3作55作を連作するので問題が出る。特にリン、カリの過剰。マグネシウム、カルシウム、カリウムの欠乏などである。これを補うのは玄米アミノ酸ボカシと粘土鉱物で、効果が出る。マイナス因子と微生物で分解を促進するからである。
関連記事
- 水田転作は100万ヘクタールの一大農業に急成長!成功するための条件は何!
- 水耕と土耕の違い
- 春の土壌病害
- 春の病害虫対策
- 施肥の、春夏秋冬
- 冬野菓の栽培のポイント
- 台風後の土壌管理
- 土壌改良剤の種類と特徴
- 緑肥と肥料の特徴
- 肥料の種類 最後の決め手は肥料
- どうすればいい?夏作後の土壌崩壊
- 第一人者永嶋正光さんによる相談会
- 水を与えすぎると根はおぼれる
- 微生物の検定
- 畑の悪者・線虫を追放する方法
- 樹勢を知るには根と葉の糖度を計測する
- 良かれと思った有機物投入が....
- 優秀な育苗土を作る技術を身につける
- 肥料をたくさん入れても効果のない理由
- 肥沃な土が白分の庭で作れる!
- 初期育成のカギ
- 作物の情報を読み取れば収量は増える
- 作物のおいしさは微量要素で決まる
- 自然の力を最大限に利用する





メールありがとうございます
生徒さんがぼかしの作り方や使い方を覚えたら、
すばらしい技術になりますね。楽しみです。