インターネット販売が大きく変化しようとしている!
震災以降、時代は大きく変化をしつつある。放射線量が高くて牛肉からセシウムが検出されたという話ではない。大きく変化しようとしているのは流通である。インターネットを使った直接販売が主流になりつつある。これには理由がある。震災によって既存の流通ルートが壊滅してしまった。
風評被害もひどい。八方塞の状態の中でインターネットだけが、かすかな光明なのである。その光明を求めて新しい取り組みが次々と始まっているのである。まさに破壊は創造である。
例えば煮ダコである。正月料理にだけ作っていた。秘伝のタレがある。これを直接販売することを考えた。生タコは1㎏500円、煮ダコにすれば1㎏2500円の5倍にもなる。
新鮮なものが安く買えるとしたら、売れるに決まっている。満足が得られればまた売れる。スーパーやデーパートなんて必要なくなる。
売り先も多様化している。無農薬のトマトを栽培して2年、まだ収量は少ないが、なんとヨガ教室に直接売りをした。運動した後に食べてもらうのである。ヘルシー、健康、安心、安全とイメージは見事に一貫している。これも売れた。市場やスーパーには販売する気はないそうである。「誰が一番の理解者になってくれるのか」そこが深く掘られているのである。
都会の生活に疑問を抱いた26才の女性が田舎に戻って鶏を平飼いして循環型農業を始めた。1000羽ほどの小規模だがインターネットで卵を販売している。自分が農業を始めるストーリーをブログに出して売り出した。
売ってみたら思いの外売れた。リピーターもついた。もっと面白いのがある。漁りを実況中継するのである。インターネットにユーチューブというのがあって誰でもできる。漁りをする風景は人気がある。獲った魚はセットにしてすぐ売る。スーパーの価格の半額で売れる。それでも利益は充分に出る。これも売ったら喜ばれた。新鮮さと安さにびっくりする。漁りを獲るところの実況中継は考えたものである。
農業でも充分に可能である。もうテレビの時代ではない。こだわりで作っている所をビデオに撮って編集をする。それをインターネットで流してお客様に買ってもらう。まだ先のことだと思っていたことが震災で急速に早まったのである。
時代の変化はもの凄い速度で進行している。
合鴨農法で無農薬の米づくりもしている。これもインターネットで、合鴨が稲田の雑草を食べているところが写真に出ている。味がどうとかというより物語がある。一人の人間の生きていく姿がある。それが受けている。インターネットというのは少量販売に向いている。そこが面白い。新しいことなんて...と言わないで時代の変化を楽しむのもまた人生である。インターネットを通して農業経営は大きく変化しようとしている。




