マスコミが伝える農業の未来と現実には大きな落差がある!

農業  関先生は農業コンサルタントをして全国を歩いている。コンサルタントと言っても現場で農業している方の指導をしているのである。農業の現場では予期しないことが発生する。研究室の中だけにいる大学の先生では対応できないのである。

今回は関先生が全国の農業現場に直接触れた感想をお伝えしたいと思う。

農業 昨年は梅雨明けが大幅に遅れた。例年なら7月15日〜20日のはずが8月10日頃まで雨が続いた。梅雨明けが遅れると夏作の収量が大幅に減少する。夏作の収入が激減した農家が多かった。夏作を軸に秋作、春作が展開される。こちらにも大きな影響が出てくる。気候変動にとまどった生産者は現場を見ても非常に多かった。



 建設会社の農業参入が相次いでいる。建設会社には農業経験者も多い。農業ができるかというとできない。やれと言われたことはできるが、それ以上は無理だそうである。農業のリーダーが育たないので建設会社の農業参入は失敗が多いそうである。関先生によると農業への情熱はないとの事である。



 大手企業のコンサルタントもやってみて、同じ事が言えるそうである。某大手のトマトメーカーは10年自社農業をやって100億円の赤字だそうである。今年から黒字転換したと言っても本業で黒字化したのではなくトマトの生産が順調なために生産者から購入して、そのまま流通にのせることで利益が取れるようになったからだそうである。



 どうして農業の企業参入が成功しないのかと関先生にきいた所、その考えは明確だった。



 給料をもらって仕事をすると土地所有がなく愛着心が湧くことがないのだそうである。共産国で国が給料を支払い、生産をして失敗した事と同じ原理が働くというのである。大手企業が農業を始めると初年度はやる気になるそうである。2年目からはまったくやる気を失ってしまうのが現状のパターンだというのである。だから現在の仕組みの中では企業が農業に参入しても成功することはないと言い切るのである。



農業  ジャイカなどの海外農業支援なども同じことが言えるそうである。日本で農業指導できない人が外国に行って農業指導できるわけがないというのである。現実は国の税金を使って海外へ遊びに行くようなものだと言うのである。これらのことに共通しているのは農業のリーダーを育成する所がないことだそうである。農業が成長しない理由でもある。



 マスコミが騒いだり学者が言うような農業の未来像と現実には大きな落差があるということではないだろうか。



 新しい動きとしては若い人達が都会から戻って農業を始めたことだそうである。土地の所有や借地が有利になったこと、周囲の方々が積極的に応援してくれることでボチボチ成功者が出始めているということである。


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