肥料のやりすぎを断って畑を楽させる
どうして儲からなくなるのか。原因は単純である。悪循環になって悪あがきするからである。うまくいかなくなると焦る。焦るとまわりが見えなくなる。ゆき当りバッタリのことをやる。さらに深みにはまる。商売でも農業でも同じである。
うまくいっている人にはゆとりがある。うまくいくイメージができているからである。それが自信になっている。あわてない。動じない。その結果が自分が望んでいる思い通りの結果が得られることになる。
今月は「肥料」をテーマにしているが肥料でも同じ事なのである。苦労をしてたくさんの肥料を入れる。その結果肥料の入れすぎで土壌は酸化する。土壌は腐る。ガスが発生する。害虫が出てくる。消毒剤がかかる。収量が思うように出ない。
肥料は入れすぎたら畑から取り出すことはできないのである。しかし足りなれば補うことはできる。少なくてもなにも問題がないのにどうして最初から肥料を大量に入れてしまうのだろうか。
肥料を入れるタイミングというのがある。いつ肥料を入れたらいいのかは植物を見ているとよくわかる。観察眼が必要である。そう言ってもジッと植物を見ていろというわけではない。植物だって生き物だから人間と同じである。お腹のすく時というのがある。それはエネルギーを使った後の時である。エネルギーを使い切ったからと言ってすぐお腹がすくわけではない。少し休んだ後にグーと腹が減ってくる。植物が体力を使う時期を見極めることで肥料を入れるタイミングがわかってくるのである。必要な時に必要なものが与えられれば過剰害は出ない。
これから消費者が求めるものは食べておいしいものである。硝酸態チッソの多いまずい野菜は売れない。おいしい野菜を食べていただけるお客様まで特定する時代である。トレーサビリティはその為に作られたものである。量から質への移行である。
まして高令化社会である。テーマは健康なのだ。健康が実感できるおいしい野菜が作れれば欲しいという消費者はたくさんいる。
その為にやらなくていけない事は体をせわしく動かすことではない。どうすれば健康なおいしい野菜ができるかを考えることである。おいしい野菜を作るには「基本をしっかりやればいい」だけのことである。自然においしい野菜ができる。成功している人は少ない労力と少ない生産費用でいいものを高く売っている。そうでない人はその逆である。その逆をやっていることのなんと多い事でしょうか。働いている事が誰の為なのかわからない事はサッサとやめた方がいいと思うのですが。どうでしょうか。




