頭の中で農業をむずかしくしている

 農業は自然が相手だから、むずかしいという人がいる。もちろん簡単ではない。何がむずかしいのだろうか。失敗を何回もくり返す。あれやこれやといろいろやってみる。やっているうちにどんどんむずかしくなっていく。最後にはどうしていいかわからなくなる。

 この状態は多くの人が経験しているのではないだろうか。むずかしくなっていくのは頭の中であって農業ではないのである。どうしてこんな事になってしまうのだろうか。それは最初に正しい方向に一歩を踏み出さないからである。やってみないとわからないから、まずやってみようと始めてしまう。その一歩が正しい方向なのかどうかも確認すらしないで足を踏み始める。一歩を出したら次の一歩も自然に出てしまう。走り出したら、もっと早くなる。そして先へ行ってから間違っていたとなる。戻るのが大変なのである。そこで出発点に戻ることができれば幸福な人である。戻ったつもりになる。そして次のことに手を出す。これをくり返しているうちに自分がどこにいて、何をやろうとしていたのか、さっぱりわからなくなる。何をやってもむずかしくなる。




 「そんな事を言ったってほとんどの人がそうではないのか。」「それ以外の方法なんて、あるのかね」お気持ちはよく理解できる。この方法を続けている限り仕事は楽しくもおもしろくも成功も利益も出ない。どうすればいいのだろうか。正しい基礎となる知識と技術をしっかりと身につけることを第一歩にする。




 土づくりであれば酸素と水と微生物が基本になるのである。チッソ・リン酸・カリの肥料ではない。土ができたあとに肥料なのである。この基本は何を栽培しても変わらない。




 農薬の話をすると予防薬と治療薬では薬の作り方がまったく違う。使い方も違う。この薬は効くとか効かないの話ではないのである。このように農業を見ていくと正しい基本はむずかしくないのである。数多くもない。楽しく農業をやるにはむずかしくしない事も大切なのである。むずかしくしてしまうと周囲の人も大変で手伝うことすら頭をかかえてしまう状態になりかねない。




 「楽して儲かる農業講座」を再開しようと思ったのはむずかしい頭の中を整理して単純にする必要があると思ったからである。
このコーナーを読み終ったら、頭の中がスッキリして何をやればいいのかすぐにわかるようになったら最高にうれしいことである。





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