年商850億円のサイゼリヤがやっている生産のムダを省く工夫!
「サイゼリヤ」というイタリア料理の店は知っていると思う。不況の中でもダントツに好業績である。全国に800店舗あって売上げは850億円にもなる。最初から成功をしたわけではない。一号店は八百屋の2Fに出店した。まったく売れない。くる日もくる日も客は0に近い。味はいいのにどうしてお客様は来ないのだろうと不思議だった。社長の正垣(しょうがき)さんはどうせ閉店するなら思いきったことをやってみようと考えた。なんと定価の70%引きという値引きをしたのである。
500円の料理なら150円である。いきなり値引きをしたのではない。少しずつ値引きをしたけれども客が来ない。それならと70%引きにしたのである。そしたらびっくりである。客が津波のように押し寄せてきた。
この値引き価格は現在も続いている。メニューはどれも超安値である。店のモットーは「安いのにおいしい」である。値は下げても品質は下げなかった。これが繁昌している秘密である。サイゼリヤには驚くことがある。店には包丁がないのである。カットが必要なものは工場ですべて半製品まで仕上げている。店長一人で調理をする。この徹底した合理化が安値を支えている。「俺達は農業をしているのにサイゼリヤなんてどうでもいい...」このサイゼリヤは普通の外食産業とはまったく違っている。
自社農場を持っている。広さは280ヘクタール、さらに契約農家を300戸でも栽培している。普通の自社農場ではない。温度管理が徹底している。畑まで運搬車が入る。4℃の管理。そこから大型運送車に積み込みする。工場も4℃、店の冷蔵庫も4℃、すべて4℃で管理されている。
従って品質は抜群にいい。これだけではない。品種改良までやっている。トマトは普通のトマトの半分の背丈、それでも普通のトマトと収量は同じ。低段取りで多収量を実現したのである。品種改良から肥料管理まで徹底して改革されている。そういう意味で品質は同じでも価格は常に70%引きなのである。
このサイゼリヤに学ぶことはないだろうか。徹底してムダを排除している。ムダを省いた分だけお客様にサービスをするのがサイゼリヤの目的であると言うのである。

農業のプロでもないのにこの工夫である。あなた様はムダを省くためにどれだけの工夫をしているだろうか。なんとなく昨年やったことを今年もやる。それではムダはなくならないのである。
サイゼリヤはお客様のため生産者にも厳しい努力を求めている。農薬はできるだけ少なく化学肥料も少なく品質は高品質を求めている。価格は安くである。これを厳しいという生産者もいるそうである。でもこの努力がなくては店の繁昌はない。店が繁昌しなければ作った物も売れない。売るためには小売りも生産者も一心同体なのである。



