「エコマーク」がほしいなら青森の木村さんに学べ!

農業

農薬・無化学のリンゴ生産者に学ぶというテーマで青森の木村さんをご紹介した。その木村さんが本を書いてくれた。「自然栽培ひとすじに」(木村秋則・創森社刊)である。すばらしい書である。すばらしい理由の一つに生産者が自分の体験から書いている。こういう農業の本は実に少ない。ほとんどが現場も苦労も知らない偉い先生の書いたものである。偉い先生だから凄いのだろうけれども読んで見ると少しもわからない。おもしろくもない。だから読まない。役に立つ事は書いてあると思うのだけれど生産者がぶつかる問題にふれられていることはまずない。

農業 木村さんの書いた本は違う。まったく違う。自分の体験をそのまま書いている。そこには生産者が必ずぶつかる大きな問題が書いてある。りんごの話だけかというとそうではない。自然栽培による土づくり、野菜づくりについても書いてある。なんと親切な事ではないだろうか。だから誰が読んでも参考になるのである。こんな農業の書は他にない。農薬の使用が厳しくなりエコマークが大きな目標になっている状況では、まさに教科書である。




農業 木村さんの書は単なる農業学校のくり返しではない。むしろ農業学校では教えない事が多く書いてある。すべての出発点は「自分の体を傷めた」事から始まる。大規模農業をめざしたけれども挫折。大規模に必要な農薬散布をやめて始まった地獄の日々。病害虫の脅威の中でも生き物の食物連鎖を発見する。病害虫はなんとかなるという、かすかな光明が見える。何年たっても実らぬ「りんご」に悪戦苦闘の日々。答えをくれた山の中の「りんごの木」(実はドングリの木)、無農薬9年目にして一斉に開いたりんごの白い花。




 木村さんのたどった足跡はとても重要なのである。ここを見落してはいけない。書を読みながら「なぜ」・「どうして」と自分に問いかけてみる。エコマークがほしいと思ったら必ずぶつかる問題だからである。木村さんが苦労されたことをくり返す必要はないのである。この問題をどうして解決したのかわかればいい。簡単に書いたけれど簡単なことではない。こんな大変なことをあなたに変って木村さんが体験してくれたのである。涙が出るほどうれしい話ではないですか。



農業 「答えは自然の中に無数にある」木村さんの言葉である。木村さんはどうやって自然の中に答えを見つけたのか。「作物には肥料が必要という固定観念を壊す」。では何が必要なの・・・?。答えは微生物の力である。これを木村さんは自然から学習したのである。そして、ついにいままでの農業の常識ではない非常識な農業生産方法が完成した。




農業
 非常識な農業生産方法とは「大規模生産ほど合う自然栽培」「完熟ボカシを用い自然界での発芽を再現」「施肥をしないで4倍もの根張り」信じられるでしょうか。みなさんが現在やっている農業とはどれくらい違うでしょうか。しかも木村さんはこれを毎年、再現できる。ゆきあたりばったりの思いつきではないのである。完全に自然栽培をマスターしたのである。マスターしてしまえば後はくり返し生産するだけである。しかも木村さんのりんごは超人気である。売り先の心配はまったくない。「それは木村さんだからできた事だよ。私には無理!無理!」そうだろうか。もちろん木村さんにできた事はあなたにもできる。木村さんがどうやって自然栽培を実現できたのか。このプロセス(過程)さえしっかりつかめば誰でも再現は可能になる。だからすばらしい書なのである。




農業
 自然栽培の野菜づくりについて木村さんが言っている事がある。「自然栽培は虫の害が少ない」「原産地の環境と種子について徹底的に調べる」「土の力を生かす耕起と播種、定植には方法がある。」「マメ科植物の積極利用で窒素成分が固定できる。」木村さんの言っている事は私達が常日頃学習をしていることと同じではないか。ひゃ〜!びっくりである。どうしてなのかわかるでしょうか。農業の基本と自然の法則は何も変化しないということなのである。昔から同じ。時代が変化して新しい方法が出来て基本を忘れてしまっただけの事なのである。「な〜んだ!それだけ・・・・・」と答えを聞いてホッと安心ではちょっと問題ありだね。




農業
 最後に大切な事を忘れないでほしい。木村さんがいくら凄いからと言って「木村カブレ」は少し危険である。まず何回も何回もこの書を読み返すことである。多くの重要なヒントがある。何回も読んでから成功イメージを作り自分ができる所からリスクのない範囲でやってみてはどうだろうか。




農業
 木村さんの農法を実践すると農業が楽しくなるような気がする。自然と対話ができて、樹本が答えてくれる。自分の思った通りの品質で収穫ができる。お客さんから喜ばれる。まさに農業は天職だよね。本の価格は1680円。なんて安くて価値のある買物ではないだろうか。





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