肥料がうまく効かない理由がある

実は笑えない話がある。それは何の目的で使っているのかという質問に明確に答えられる人が少ない。「肥料は何を入れてますか」と聞くと、「配合肥料」という答えが返ってくる。どういう配合肥料かと聞くと、「いや、中身まではよくわからない」というのである。え〜!もう絶句である。これはプロの仕事ではない。アマチュアでもない。ロボットの仕事である。言われた事をやっているだけである。

6月になって野菜や葉物なら収穫の時期だと思う。この時に春に何をやったのかを思い出せる人は高収益が出せる可能性のある人である。結果の原因がはっきりしているということである。
病害虫は典型的な原因と結果である。原因もなしに害虫が出てくるわけがないのである。それにもう一つ重要なテーマがある。「春に与えられたはずの肥料がどうなったのか」わかりますか。「どうなっているのか」と言い換えてもいいかもしれない。どうなっているのでしょう。「与えたから効いているはずだ」という方が大半だと思う。それならさらに質問する。「その結果はどのようにして判断しているのか」「そんな事土の中の事だからわからないよ・・・・。」

今の時代だから肥料を入れない人は全くいない。逆に入れすぎるぐらいに入れている人が多い。もし入れた肥料がしっかりと効いているなら取れて、取れて、取れきれない程、取れていてもいいはずである。そのようにならないのはなぜ?原因は複雑にあるが、絞り込んでふたつに特定した。P.Hと微生物である。

?肥料が効かないのは微生物不足
投入した肥料は分解されてチッソ・リン・カリ成分に変化する。化学肥料は元よりチッソ・リン・カリの成分が直接、効くように作られている。チッソ・リン・カリがあるのだから根っこは栄養を吸収して大きく成長するのだろうか。ちょっと違うのである。
投入した肥料は1回で入れている。そうすると分解される時期も一緒ということになる。一度に分解されても植物は一度に吸収できるわけがない。残った肥料は分解されると腐りやすくなる。
これが土の中で起こっている。与えたほどに植物が吸収できていないことがわかっていただけたでしょうか。この問題をすでに解決している人がいる。微生物を豊富にした土壌を作った人である。分解された肥料をそのまま根に吸収させるのではなく一旦、微生物に吸収させる。微生物は短命でも次々に繁殖してくれる。微生物は栄養を吸収して排泄する。排泄物は浄化されてアミノ酸になっている。根は吸収しやすい。微生物が元気に働いている間は栄養分が切れる心配がない。植物の根は必要な時に養分の吸収が出来て、元気に実をつけることができる。

たくさん投入した肥料が効かない、大きな原因は明らかに微生物の不足にある。微生物が豊富でなければ肥料は入れてもダメなのである。
化学肥料はもっと明確である。化学肥料だけを使いつづけるとどうなるか。土が硬くなって肥料を入れても効かなくなる。なぜ・・・?。チッソ・リン・カリを与えるわけだから、ずっと効き続けてもいいわけではないか。
生産者のみなさんは自分の体験的にこういう事を知っていても、さらになぜということをしっかり理解していないと思う。理由は明らかである。化学肥料では微生物が育たないのである。化学肥料で微生物が増えたなんて聞いた事がない。微生物がいないから土が硬くなる。化学肥料を与えたから、土が硬くなるわけではないのである。
ガーッンってショックですか。それとも目からウロコがボロですか。

?P.Hによって肥料吸収されないことがある
酸性、アルカリ性ってもともと何なの・・・・?。インドネシアは一年中温かい。ロシアは1年中寒い。温かい所にはそれに適した植物が育ち、寒いところにはそれに適した植物が育つ。「当たり前じゃないの。」人間って賢い。温かい所の植物を寒い所で育てようとする、環境がまったく違うにもかかわらずである。蘭は南方の植物にもかかわらず日本で育てる。しかし植物の素質は変わるわけもない。植物に見合った環境というのがある。それがP.Hである。

植物の最適P.Hを知らずに肥料をドンドンやったらどうなるか。寒い所の植物を温める。温かい所の植物を冷やすとしたら肥料は効くだろうか。誰が考えてもわかることである。
肥料が効いていないと思ったら、まずこの二点をチェックしてほしい。微生物が不足していないか。P.Hが違っていないかである。これが解決されれば肥料は見事に効いてくる。
6月にしっかりチェックができていれば7月8月は大きな収量が期待できるのである。
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メールありがとうございます
生徒さんがぼかしの作り方や使い方を覚えたら、
すばらしい技術になりますね。楽しみです。