農業を大規模生産した時に必ずぶつかる大きな問題

 農業が好きという生産者は多いと思う。それなら事業として魅力があるかと質問したらどうだろうか。ほとんどの人の答えはノーではないだろうか。なぜノーなのか。儲からないと思い込んでいる。利益の出る理由を正確に知っている人はほとんどいないのである。なんとなく儲からないと思っているだけなのである。

 事業としての農業は魅力のないものではない。その理由は販売に苦労しないからである。どんなに世の中が変化しても人間がいる限り食べなくては生きていけない。永遠に必需品なのである。他の事業は売ることに大変エネルギーとお金を使う。農産物の場合はもともと大きな需要がある。にも拘らず成功者が非常に少ない。なぜだろうか。農業には他の事業にない大きな問題があったのである。




 どの事業もそうであるが商品が売れるまでの苦労である。売れてしまえば後は楽なものである。では農業もそのようにいくのだろうか。どう思いますか。




 石川県金沢市の郊外で小松菜を6000坪(2町歩)栽培している中本さんという方がいる。もともと金沢は白山から流れた砂が埋積して出来た扇状地である。排水は良い土地である。周囲のほとんどが稲作である。新鮮な水が扇状地の傾斜を利用して常に流れているため旨いお米ができる。しかしお米の競争は激しい。そこで中本さんは小松菜の栽培を考えた。ビニールハウスの2町歩だから規模はデカい。近くでは見かけないほど広い。




 なぜ小松菜の栽培を考えたのかというと商品の安定供給である。農業で一番問題になるのが年一作である。これでは買う方の都合が非常に悪いのである。安定供給すれば価格は一定になり、買う方は計画を立てやすい。農産物の工場生産のような事を考えたのである。事業は軌道にのり、生協など大手量販店と順調に取引きが拡大していった。これはいいぞと思っている所へ問題が出た。土壌病害のネコブ病である。




 「そんなもの連作障害だから出るに決まっているじゃない」そんなに簡単に片付けないでほしい。ここが他の事業と違う所なのである。商品が売れれば売れるほど土壌の問題は深刻になる。ついにはいい商品が出来なくて信用を失い労力も泡と消える。売れるほどに深刻になる土壌病害をどうすればいいのか。ネコブは生コブ1gに10億個の菌がいるといわれている。中途半端な問題ではない。




 中本さんはこの事を以前から予測していた。小松菜を事業として成功させるにはここの問題がクリアできなければどうにもならないと思っていた。連作障害を避ける為にあらゆる手を打った。扇状地でもともと排水には恵まれている。次は有機肥料だ。質がよくてしっかり醗酵されているものを厳選して仕様した。もちろん自分でも作ってみた。ミネラル欠乏にも手を尽くした。定期的にミネラル分は投入した。微生物資材も使った。微生物は微生物で抑えることを知っていたのである。そして転炉砕なども使った。




 その結果、見事に連作障害をクリアしたのである。現在、小松菜は厳冬期を除き年6回転。冬場は同じノウハウを使い和歌山で生産している。パートの女性を 10人ほど雇用して大成功である。旅館のような大きくて立派な住宅に住み、ベンツを2台も持っている。小松菜で御殿ができるのである。それは連作障害を乗り越えたからである。




 中本さんに限らず農業を事業として考えた場合、売れる程に土壌に問題が出てくる。農業事業の難しさは、ここに尽きるのである。




 これは果樹でもすべて同じである。だから成功者が少ないのである。他にもいろいろな障害があるでしょう。それはある。個人的な事情と誤解しないでほしい。農産物を事業化して大量生産を継続しようすれば必ずぶつかる大きな難問なのである。そして、これは他の事業には見られない、農業だけの問題なのである。ここの問題をクリアしたらどうなるか。農業事業の成功者は次々に出てくるということなのである。人を使用して大規模生産が継続的に可能になるということなのである。そのようになれば大手の流通業者はどこでも取引きに応じるのである。農産物は必ず売れる必需品だからである。




 連作障害を玄米アミノ酸ぼしで解決できた人は少なからずおられる。生産が飛躍的に伸びた。収穫期間が長くなった。障害が減った。センチュウはいても害がなくなった。等々である。




 これは何を意味するのか。生産者にとって生産を事業化できるということなのである。大きな武器を手に入れたということになる。そのように言われてもピンとこない。先祖の土地を守ることだけに集中していればそれも理解できる。その時代は終ったのである。




 農業を事業にしなくては生き残れないようになった。その時の一番大きな問題、商品が売れるほど土壌に問題が出てくるのである。これを解決できる方法の一つが玄米アミノ酸ぼかしなのである。




 農業で成功するというのは他の事業に比較してケタ外れに利益が出て、継続性がある。土地さえあれば少人数で運営できる。農業が儲からないというのは嘘である。利益の出し方を知らないだけなのである。





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