トマト栽培は上手と下手では3倍の収入の違いが出る
果菜類は農作物の中でも収入になる作物である。手間を通じての需要も多い。素人でもそこそこは作れる作物である。しかし、プロとして作るとなると意味が違ってくる。商品を作るわけだから、いい品質のトマトをたくさんの収量で作る技術がなくてはプロとして成り立たないのである。
誰が作っても同じというわけではないのである。作る人の技術によって大きな差が出てくる。どれくらいの差が出ると思われるでしょうか。下手な人は10アールで6t程度、しかもその中の50%は商品にならない。上手に作る人は10アールで10t収穫する。その中で80%は商品になる。坪の売上代にすると下手な人は5000円、上手な人は15000円になる。なんと3倍も違うのである。3倍ですよ。これは小さな違いとは言えない。
どこから、この大きな違いがでてくるのでしょうか。今回はこれをお伝えしたいとおもう。なぜならばトマトは一番、生産者が多い作物だからである。
トマト栽培で悩みの種は青枯れ病である。青枯れ病はなぜ出るのか。明らかに土壌病害である。しかも今年出たら来年もなるというように継続して病害が繰り返される。トマトは広く、深く根を張る。広く、深く根を張るから青枯れ病が深い所に生存してしまう。だから継続して病害が出てくるのである。なぜそうなるのか。肥料のやりすぎがもっとも大きな原因である。栽培が上手と下手はここにもっとも大きな差となって出てくる。トマトは肥料をやりすぎると「あばれる」のである。茎が太くなって、葉だけが大きく成長する。
肥料のやりすぎは他にも大きな影響をあたえる。乱形化である。ラグビーボールの様になって楕円形になる。商品としてはまったく価値が低いものである。スーパーの特売用商品である。肥料のやりすぎはこれだけではない。花芽が止まらない。収量が出ないことに直結する。さらに施設栽培であればスリップス、コナジラミ、アザミウミなどの吸汁害の巣になってしまう。害虫は酸化チッソに寄ってくるのである。トマトは初期であばれてしまったら、もうどうにもならないのである。このことがよく理解されていないために低段密植型の栽培が主流になるのである。どう考えても多段取りの方が収量も多く、採算が合うにもかかわらず低段密植を選択せざるを得なくなる。
青枯れ、センチュウ、アザミウミの害虫に悩まないトマト作りはどうすればいいのだろうか。「おとなしく」「葉も少なく」「木も細い感じ」に作るのが上手なやり方なのである。このように作るにはどうすればいいのか。最初の肥料を少なくしてやる。ここが大切なポイント。そして肥料は追肥で補うのである。
?トマトは苗の茎姿勢が大切。トマトの苗は3cm程度の高さがもっとも適当である。しかも節間が均一なものである。本葉の葉が5枚目くらいになると徒長したり、節間が大きくなったりする傾向になる。これでは成長のリズムが狂っている。原因はチッソ過多の肥料の入れすぎである。この時にあばれないように「おとなしく」作るのが成功のコツである。
?トマトの肥料は最初は少なめにやる。しかもチッソ成分ではなく「ぼかし」などの微生物肥料がいい。玄米アミノ酸ぼかしなら10アールに100kg程度である。土壌の性質は言うまでもなく砂土で水はけのよい土である。トマトは水分が多すぎてもダメなのである。
?追肥は3段目、5段目でやる。トマトの成長にあわせて、追肥をやるのがあばれさせないコツである。そうすると葉の数も茎の太さも、ちょうどよい具合に成長してくれる。葉数が多すぎると葉欠きに手間どって少しも収入にならない。この時も玄米アミノ酸のぼかしを10アールに100kgづつ投入する。
?なり疲れにも追肥で対応する。樹が成長して低段なら7段になり、多段なら18段まで行ったことにしましょう。成人になってもっとも活躍する時期が来たのである。ここでも「あばれ」させてはいけない。水分の少なめ、チッソも少なめである。継続して収穫をするには微生物が多く入った肥料を追肥として使うのである。と言ってもチッソ過多はダメである。花芽がどんどん出てきても、トマトの生育リズムが狂わないようにすることである。
玄米アミノ酸ぼかしを使うなら10アールに100kgでいい。
このようにしてトマトを栽培すると、マル玉の秀品が多くとれる。マル玉は糖度がのっていて市場価値も高い。さらに選果にかける手間も省ける。中がスカスカに空洞になることはない。いいこと尽くめである。
上手の人と下手な人の差は収入だけではない。下手な人は手間もかかり、肥料のコストもかかり、消毒代もかかって、さらに収入が少ないのである。上手な人はまったくその逆である。その結果3倍もの収入の差になってしまう。もしあなたがトマトを栽培しているとしたら、どちらを選ぶでしょうか。トマトで高収入を得ることは何もむずかしくない。ポイントをしっかり押さえて「あばれ」ないように「おとなしく」作ることである。
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メールありがとうございます
生徒さんがぼかしの作り方や使い方を覚えたら、
すばらしい技術になりますね。楽しみです。