病気の芽は冬に作られる!病虫害を春〜夏に持ち越しをしない方法!
病虫害というのは暖かくなると出てくる。多くの人がそう思っている。ではどうやって出てくるの...。「そんなのに理由なんかあるわけない」実は病虫害の原因は冬場に出ている場合が多いのである。冬場は保湿のためビニールマルチをする。現在は穴があいている物もある。ビニールだから、どうしても汗をかく。
病虫害というのは暖かくなると出てくる。多くの人がそう思っている。ではどうやって出てくるの...。「そんなのに理由なんかあるわけない」実は病虫害の原因は冬場に出ている場合が多いのである。冬場は保湿のためビニールマルチをする。現在は穴があいている物もある。ビニールだから、どうしても汗をかく。水滴がたまるとカビが出る。そのカビは土に残る。気温が上がるとまた出てくる。これが病虫害の一番の原因ではない。ビニールマルチというのは肥料の効きが悪い。これは多くの方が経験上知っている。冬場で気温が低いことも重なって多めに肥料を入れる。化学肥料や有機肥料を関係なしに多めに入れる。そこが大問題なのである。
水分が抜けるところがないものだから植穴から水分が蒸発する。その水分とともに毛管現象で肥料も上に上がってくる。肥料が上に上がるものだから根も上に上がってくる。そこで肥料焼けが起こる。異常醗酵する。肥料のチッソ分が酸化する。酸素欠乏になる。そして水滴がまた腐る。これが冬作だけで終わらない。冬が春になって病虫害が出て、それが夏→秋→冬とまた繰り返す。病虫害を作っているようなものなのである。
ビニールマルチには長所もあるが、欠点もある。長所ばかりを見て欠点を見ないのは片手落ちである。特に寒暖の差が激しい西南地区は要注意なのである。
ビニールマルチの欠点を補うことができる資材がある。不織布(フショクフ)である。通気性があり蒸れない。そして軽い。
水滴がつかないのである。雨除けにも保温にもなる。軽いので作業がしやすい。寒波があるとわかって、その日の午後から作業しても間に合う。とても便利である。この不織布を使って、好結果を出している人が多いのである。地温を保つために、寒気を入れないだけでもビニールハウスと同じ結果が得られる。
不織布はトンネル栽培に使われることが多い。ビニールハウスでも内側に二重被覆の資材としても活用できる。水分を吸収してくれるので水滴になる心配がないからである。病虫害も出にくい。これは春〜秋にかけても病虫害の芽を作らないという意味では予防になる。もちろんマルチにも使える。マルチにも使えるといってもコストの問題がある。コスト高では使えない。
そこで自然マルチをおすすめしたい。特に乳酸菌もみがらぼかしである。冬場には絶好のものである。もみがらは抜群の保温性がある。空気を抱くことができるからである。保湿性もある。これをぼかしにしてマルチにすれば二重、三重の効果が期待できる。マルチとして使うわけだから定植畝に敷くだけでいい。他の自然マルチなら10cm〜15cmの厚さが必要だが、乳酸菌もみがらぼかしは2cm〜3cmでいいと思う。収穫が終わったら、そのまますき込みをすればいい。土壌の改良になる。さらに病虫害の予防になる。団粒構造で土がフワフワになる。良いことばかりである。
農業は他の産業と違って見えない部分が継続している。見えないから大事にしない、手当てをしない、そのまま栽培を続けていると思わぬ時に病虫害が広がってしまうのである。
目先の便利さや手間を惜しんで大切なものを失ってしまう。一度、病虫害がひどくはびこると、これを退治、または根治させることは誰もやったことがない。長い年月がかかる。収量や品質、価格にも大きなダメージが出る。このような農業をしていて利益が出るはずはないのである。これは農業を始めた有史以来、変わっていない基本である。
見えない部分を大切にすることは作ごとに土壌が良くなっていくことを最初から考えるのである。そのために何をするかである。何をするかが間違っていなければ、必ず利益が出るようになる。それは有史以来、変わっていない基本だからである。冬こそ、見えない部分を見るように学習する必要がある。その努力はすぐに物になり、夏になって実を結ぶのである。
今までは野菜作りをイメージして書いてきたが、実は永年作物の果樹も同じである。「寒肥」というのがある。「え!寒い時に肥料をやるの...」根はまだ動かないから根にやるのではない。樹の周辺の表土に播くだけである。土の上に置くだけなのである。しかも果樹だからチッソ分の少ないものである。山草を積んだもの、生わら、乳酸菌もみがらぼかしなどである。
寒肥をやる時に、一緒に無機の微量要素を入れて播くと効果抜群である。微量要素は多過ぎてはいけない。10アールで2kg〜3kgの少量である。微量要素だけでは播けない。だから寒肥と一緒に播くのである。これが春になると、びっくりするぐらいの効果が出てくる。新芽、花芽、花の大きさ、葉の色、葉の数、すべてにおいて樹勢が良くなる。
寒肥をやる時期は西南地区なら1月中旬くらいで、これは雪のない地区である。雪のある地区は2月の雪どけを待ってやる。根はまだ少しだけしか動いていないので、土をいじってはいけない。あくまでも表土に置くだけである。量は10アールで100kg前後である。
わずかな冬場の工夫が春から夏にかけて大きな違いになる。永年作物だから、繰り返すごとに、さらに良くなる。これを繰り返していけば農業は利益の出る事業になるのである。
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